1963年~66年のツアーの様子や、初期のリバプールのキャバーン・クラブ時代から、最後に観客の前で演奏したサンフランシスコ・キャンドルスティック・パーク公演(1996)までを描いた本作。ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、そしてリンゴ・スターの4人がどのように集まり“ザ・ビートルズ”になったか、どのように意思決定がなされ、楽曲が作られ、そして全体のキャリアを構築したのか、さらにユニークな音楽の才能や、突出していて補完しあう個性も探る。
公開に先立ち、9月15日にロンドンで行われたワールドプレミアにはポール・マッカートニーやリンゴ・スター、ロン・ハワード監督ら多数のスターが出席したが、ポールとリンゴからの日本のファンへのメッセージ映像が到着した。映像では「本作の完成に対する感想は?」との問いに「とてもいい気分だよ。僕たちはこの作品のために時間を費やしたんだけど、ロン・ハワードが監督してくれてラッキーだった」とリンゴが答え、ポールは「僕も同感だよ」と言いつつもジャケットのボタンを気にしていている様子。そしてポールは「ところで君に教えてあげよう。スクープが欲しいだろ。このジャケットを見てくれ!」とめくると「このジャケットはね、『ハード・デイズ・ナイト』のプレミアで着たものなんだよ!」とジャケットの裏を披露。そこには「Dougie Millings」のタグがついており、すかさずリンゴが「ドギー・ミリングス(=ダグラス・ミリング。ビートルズの仕立て屋として知られている)のスペシャルだよ。言ってくれたら僕のも出してきたのに」と答えるなど、まさに“ワールドプレミア”ならではの特別な一幕が垣間見える。
なお『ハード・デイズ・ナイト』の公開は1964年なので52年前のジャケットであり、当時の衣装を大切に保管し、記念の日に着てくるポールの本作への思い入れが伝わってくる。なによりも22歳の頃のジャケットを着こなすスリムでかっこいいポールにも驚きだ。映像の最後には、日本のファンへのメッセージとしてリンゴが「日本のみんな。ピース&ラブ!10月に行くよ!」と彼のトレードマークであるピースサインを見せ、ポールはお得意の日本語で「ピース&ラブ!みんなコンニチワ!コンバンワ!日本!愛してるよ!」と投げキッスを贈っている。
映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years』は2016年9月22日(木・祝)より角川シネマ有楽町ほか全国で公開!
監督:ロン・ハワード
出演:ザ・ビートルズ
配給:KADOKAWA
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