『永い言い訳』

本木雅弘7年ぶりの主演映画『永い言い訳』が第11回ローマ国際映画祭に招待されることが決定した。

『ゆれる』(2006)『ディア・ドクター』(2009)『夢売るふたり』(2012)の西川美和監督が、7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、直木賞候補となった自らの小説を映画化した本作。人気作家の幸夫は、妻が親友とともに不慮の事故で亡くなった時、不倫相手と密会していた。ある日、妻の親友の夫・陽一とその子どもたちに出会った幸男は、幼い彼らの世話を買って出る。誰かのために生きる幸せを初めて知った幸男だが―。主人公の衣笠幸夫役に本木雅弘、さらにミュージシャンの竹原ピストルのほか、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里などの実力派俳優が名を連ねる。

今回、本作が10月13日に開幕する第11回ローマ国際映画祭の「OFFICIAL SELECTION」に招待されることが決定し、現地での上映には主演の本木雅弘、西川美和監督が参加する。日本映画としては唯一の招待となる。

ローマ国際映画祭は、2006年に創設され、ローマ市の全面的なバックアップのもと一般市民が審査を行う市民参加型の映画祭。過去に、第8回では、前田敦子主演作『Seventh Code セブンス・コード』の黒沢清監督が最優秀監督賞を受賞、三池崇史監督の『神さまの言うとおり』コンペティション部門に出品されている。昨年、映画祭がリニューアルされ、コンペティション部門はなくなり、観客賞のみを設けている。作家性の強い作品が選出される傾向がより強くなったのが特徴であると言え、本作は7名の選定委員の満場一致より選出されており、観客賞獲得の期待が高まっている。主演の本木雅弘と西川監督は、10月16日にローマに向け出発、現地18日午後、フォトコール、記者会見の後、レッドカーペット、上映に登場予定です。

本作は、9月8日から開催された第41回トロント国際映画祭「スペシャル・プレゼンテーション部門」、また10月6日に開幕する第21回釜山国際映画祭「A Window of Asian Cinema部門」に続いての海外での映画祭への出品となる。

『永い言い訳』 (1)

『永い言い訳』 (2)

『永い言い訳』ポスタービジュアル

映画『永い言い訳』は2016年10月14日(金)より全国で公開!
原作・脚本・監督:西川美和
出演:本木雅弘、竹原ピストル、藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子、池松壮亮、黒木華、山田真歩、深津絵里
配給:アスミック・エース
©2016「永い言い訳」製作委員会