川端康成の「古都」を、京都とパリという二つの“古都”を舞台に、原作では描かれなかった“大人になった主人公たち”の物語として映像化した本作。主演を務める松雪泰子は、京都の呉服屋の姉・佐田千重子と、京都伝統の北山杉の里で働く双子の妹・中田苗子を一人二役で演じる。千重子の娘・佐田舞役を橋本愛、苗子の娘・中田結衣役を成海璃子、さらに蒼れいな、蒼あんな、葉山奨之、栗塚旭、伊原剛志、奥田瑛二らが共演。監督を務めるYuki Saitoは、ハリウッドで8年映画作りを学び、満を持して本作のメガホンを取った。世界視点から、日本が誇る京都の美しさ、凛とした“日本の精神”を五感で体感できる作品に仕上げた。
今回、『古都』から生まれたもう一つの物語「Matcha!!!」が、11月25日(金)よりネスレ日本が展開するWeb映画館「ネスレシアター」にて、無料公開されることが決定した。「Matcha!!!」は、劇場映画の脚本から派生したエピソードを短編映像化した作品で、『古都』で呉服屋の娘・橋本愛演じる舞のいとこで、葉山奨之演じるブライダル会社の息子で裕福な今時の若者・水木真太郎が主人公の物語。映画では、将来に悩む舞の背中を押す存在だが、短編では自らの将来に悩み葛藤する姿が描かれている。また主題歌は、『古都』エンディング曲「糸」を歌う新山詩織の「名前のない手紙」に決定。「糸」「名前のない手紙」は11月30日にリリースされるアルバム「ファインダーの向こう」に収録される。
「Matcha!!!」は、ネスレシアターでの11月25日からの公開に先駆けて、10月18日より映画『古都』×ネスレアミューズの特集ページにて予告動画が公開され、主題歌「名前のない手紙」のストリーミングも期間限定で実施される。また「Matcha!!!」は、2016年11月3日~8日に開催されるアシアナ国際短編映画祭に正式出品が決まっており、11月5日(土)にショートショートフィルムフェスティバル&アジア プログラム内で上映されることが決定している。
短編「Matcha!!!」
監督:Yuki Saito
出演:葉山奨之、志摩マキ、栗塚旭
配信: ネスレシアター 特集ページ
配信開始:2016年11月25日(金)開始
京都室町、大店の呉服問屋の跡取り息子、水木真太郎は、大学生。卒業後は店を継がなければいけない為、キャンパスライフを満喫していたが、どこか割り切れない自分もいた。そんなある日、鴨川で溺れているタイ人のジャスミンを助ける。ジャスミンは世界中を旅するバックパッカーで、その日の京都の観光案内を真太郎がすることになる。出会ったばかりの二人がお互いの価値観を共有した、たった1日の大切な思い出。忘れられない味。
葉山奨之(水木真太郎役)コメント
今回、古都のスピンオフという形で真太郎を主人公にしていただいてすごく嬉しかったです。映画でも出てくる、真太郎は将来が分かっていて京都の街で生きていくんだと言う気持ちが強く、芯のしっかりした男の子です。「Matcha!!!」では映画では見せない普通の大学生の生活だったり、店を継ぐという覚悟が少しづつ現れているとか思います。今回の撮影ではヒロインのマキさんはお芝居の経験がないのにすごく自然でジャスミンにしかみえませんでした。撮影前は僕が引っ張っていかなきゃと思っていましたが、逆に撮影中は自然な雰囲気で引っ張っていただきました。タイから来た歳上の女性に恋をする真太郎が楽しめると思います。「Matcha!!!」を観ていただいて、少しでも京都を満喫してもらえたら嬉しいです!
Yuki Saito監督 コメント
運命を背負い、今をクレバーに生きようとする真太郎×天真爛漫で自由奔放なジャスミン。お互いのないものに惹かれ合う二人が出逢えたことで、二人の間に起きる化学反応にワクワクしました。それはまるで抹茶のように渋くて甘い、ちょっと大人の体験。若くて、フレッシュで、キラキラした古都・京都の今と未来を感じて下さい!!
映画『古都』は2016年11月26日(土)より京都先行公開、12月3日(土)より全国で公開!
監督:Yuki Saito
出演:松雪泰子、橋本愛、成海璃子、蒼れいな、蒼あんな、葉山奨之、栗塚旭、迫田孝也、伊原剛志、奥田瑛二
配給:DLE
(C)川端康成記念會/古都プロジェクト