20世紀初頭にアラビアへ渡り、砂漠に魅せられてイラン、ヨルダン、シリア、サウジアラビアなど約2500kmを旅して、イラク建国の立役者として尽力―“砂漠の女王”と称されたイギリス人女性ガートルード・ベルの半生を描いた本作。彼女の魅力に再び光を当てたのはドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォーク。知性と逞しさ兼ね添え、どこかミステリアスな魅力を秘めたベルを演じるのは二コール・キッドマン。さらに、ジェームズ・フランコ、ロバート・パティンソン、ダミアン・ルイスなどが名を連ねる。モロッコの砂漠地帯で4Kカメラを駆使して、過酷な気候の中で撮り上げたスクリーンいっぱいに広がる砂漠の風景はまさに圧巻。
今回、公開決定と同時にポスタービジュアルが解禁された。ニコール・キッドマン演じるガートルード・ベルの遠くを見つめる姿を中央に大きく配置し、知性と逞しさ、美しさを兼ね備えた彼女の強い女性像が表現されている。ベルが愛した壮大な砂漠風景が広がり、ミステリアスな魅力を放つ共に、壮大な大河ロマンを想起させる。
20世紀初頭、ひとりの女性が英国を旅立ち、アラビアの地へ向かおうとしていた。彼女はイギリス鉄鋼王の家庭に生まれ社交界にデビュー、オックスフォード大学を卒業した才女ガートルード・ベル。自由なトラベラーであり、考古学者であり、諜報員ともなった彼女は、やがて“イラク建国の母”と称されるほどにアラビアの地に根付き、情熱を注いでいくのだった。望んでも叶わない2度の悲恋、ロレンスとの出会い、度重なる困難―。それらが彼女のこころを嵐のように翻弄し大きな傷跡を残したとしても、約束の地こそが、彼女の大いなる生命の源となっていく。やがて時代は大きなうねりとともに転換し、彼女はその渦の中心の存在となっていくのだった―。
ガートルード・ベル(1869-1926)
アラビアに渡ったのち、往復2500キロの一人旅を断行。さらに第一次大戦後には、オスマン帝国の支配からアラブの遊牧民ベドウィンを解放させて、イラク建国に情熱を注いだ。その美しさとカリスマ性から、もうひとりの『アラビアのロレンス』とまで称される重要な存在となる。襲いくる過酷な生のレッスンの砂嵐のなかで、ベルは運命に抗いながらも、愛と歴史のタペストリーを紡いでいった。
映画『アラビアの女王 愛と宿命の日々』は2017年1月21日(土)より新宿シネマカリテほか全国で順次公開!
監督・脚本:ヴェルナー・ヘルツォーク
出演:ニコール・キッドマン、ジェームズ・フランコ、ダミアン・ルイス、ロバート・パティンソン
2015年/アメリカ、モロッコ/128分
配給:ギャガ・プラス
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