マシュー・マコノヒーがアメリカ史の封印された実在のヒーローを演じる『Free State of Jones（原題）』が『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』の邦題で2017年2月4日（土）より全国で順次公開されることが決定した。

今からおよそ150年前、アメリカに耳を疑うようなヒーローが実在した―。激化する南北戦争の最中、黒人と白人が手を結ぶことなどありえない南部において、貧しい白人の農民たちと逃亡した黒人奴隷500人で結成された自由軍を率いて、100万人の南部軍に立ち向かった男がいた。彼の名はニュートン・ナイト。彼は“真の自由”を求めて出身地であるミシシッピ州ジョーンズ郡に、肌の色に関係なく誰もが平等な“自由州”を設立した。リンカーン大統領よりも1歩先に、奴隷解放を成し遂げたのだ。

『シービスケット』が第76回アカデミー賞作品賞にノミネートされたゲイリー・ロス監督が、歴史の中に封印されたニュートンの伝説を伝えることが映画人としての使命だと決意、10年の歳月をかけてリサーチを徹底した。主人公のニュートンを演じるのは、『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー賞をはじめその年の栄えある賞を総なめした演技派俳優、マシュー・マコノヒー。共演は『砂上の法廷』のググ・ンバータ＝ロー。アメリカだけではなく、世界各国で今この瞬間も起こっている人種問題にまつわる争い。人間にとって一番大切なものは何かを問いかけ、世界の未来を温かく照らす、比類なき英雄の驚愕と感動の実話が教えてくれるものとは―。

1863年、南北戦争で二つに引き裂かれたアメリカで、ニュートン・ナイトは甥の遺体を家族に届けようと南部軍を脱走する。故郷で仲間の農民たちから農作物を奪う軍と衝突したニュートンは、追われる身となって湿原に身を隠す。そこで出会った黒人の逃亡奴隷たちと友情を築いたニュートンは、黒人と白人が一つになった前代未聞の反乱軍を結成し、自由のために立ち上がる―。