吉高由里子

吉高由里子

吉高由里子5年ぶりの主演作『ユリゴコロ』が2017年9月に全国で公開されることが決定した。

ある家族、余命わずかな父の書斎で見つかった一冊の日記。そこに綴られていたのは、ある殺人者の手記。これは事実か、創作か。いったい誰が、何の為に書いたのか。ショッキングなミステリーを入り口に置きながら、物語は一転、壮絶な愛の物語へ辿り着く。美紗子は悲しみの連鎖の果てに何を願うのか?2012年に大藪春彦賞受賞や本屋大賞ノミネートをはたした沼田まほかる原作「ユリゴコロ」を、『君に届け』(2010)『近キョリ恋愛』(2014)などを手がけた熊澤尚人監督が映画化。熊澤監督の近年の作品とは一線を画した新境地となる衝撃作で脚本・監督を務める。主演は、5年ぶりの主演作となる吉高由里子。

今年の9月初旬から10月中旬まで約1ヶ月間にわたる撮影を終えた吉高が本作で演じるのは、人間誰もが持っている“心の拠り所”、それが生まれながらに“人間の死”であった女・美紗子。殺人という行為から逃れる術を持たずにこの世に生まれ、それゆえ強いられる悲しみの連鎖の中で、愛という感情を知り、自らに抗い、苦悩するという難役に挑む。宿命に翻弄されるかのような女性の人生を、圧倒的な芝居で演じきり、いまだかつてない一面を見せる。

販売部数が累計25万部を超えるヒット原作である「ユリゴコロ」。数々の映像化オファーが舞い込んだ本作が、著者・沼田まほかるとして初の映画化作品となる。2005年に「九月が永遠に続けば」でデビューして以来、高い評価を受け続けてきた沼田まほかるは、本作の刊行とともに、これまでの既刊作品が一斉に大きく売れ出すという“出版業界の事件”で一躍その知名度を上げた女性作家。謎に満ちた迫真の心理描写で綴られるミステリーの中に、世の不条理や人間の業、深い人間愛から希望までをも内包し、その圧倒的筆力で多くのミステリーファンを魅了し続ける。

吉高由里子 コメント

初めて殺人者を演じます。私が演じた美紗子は、なかなか共感しづらい部分もある難しい役でしたが、久しぶりの映像作品で貴重な経験をさせて頂きました。まだ完成した映画を見ていないので、どんな作品になっているか楽しみです。

熊澤尚人(脚本・監督)コメント

今回の主人公は、本当に大変難しい役どころではありますが、吉高さんの繊細かつ大胆な演技力のおかげで、今までにない、美しくも悲しい殺人者を表現できたと確信しております。是非ご期待下さい!

熊澤尚人監督

熊澤尚人監督

「ユリゴコロ」沼田まほかる(双葉文庫)

「ユリゴコロ」沼田まほかる(双葉文庫)

『ユリゴコロ』は2017年9月に全国で公開!
脚本・監督:熊澤尚人
原作:沼田まほかる「ユリゴコロ」(双葉文庫)
出演:吉高由里子
配給:東映/日活
©沼田まほかる/双葉社 ©2017「ユリゴコロ」製作委員会