“登頂者ゼロ”のヒマラヤ最難関ルートに挑んだ男たちのドキュメンタリー『MERU／メルー』の未公開特別映像が解禁された。

ナショナル・ジオグラフィックの山岳カメラマンでありトップ・クライマーのジミー・チンが、多くのクライマーを拒絶してきた難攻不落の“世界一の壁”であるヒマラヤの世界最難ルート、メルー峰・シャークスフィン登頂を、壮大な映像スケールで伝えるドキュメンタリー映画である本作。なぜ世界最難関と呼ばれる岩壁の脅威に挑み続けるのか？観るものの「内なる声」を呼び覚ますエンタテインメント・ノンフィクションの決定版に仕上がっている。

今回、本作『MERU／メルー』の貴重な未公開特別映像が解禁された。聖なる河ガンジス源流域の1つであるガンゴドリ山群、標高3000mの村から始まる本映像。本作の舞台は、多くの巡礼者が訪れるヒンズー教の聖地でもあり、その村から源流部に深く分け入った先に遠く望むメルー峰。標高6100mでは“想像もできなかった山岳の世界”として話題となっている1500mの断崖絶壁に空中テントでキャンプする彼らの姿が映し出される。ポータレッジとよばれる、岩壁に吊り下げる簡易テントが巧みに設置されて、6500m下までもちろん足の踏み場もない光景に思わず足がすくむ。「普通の人には単なる地獄だろう。でも僕たちには天国だ」と笑顔で語られる。

今回の映像で映される“恐怖”の絶景ほか、ほんの数人しか観ることのできない世界を本作では観みることができる。極限の環境で行き着く人間の感情や人生観、そしてメルー登頂を大きなスクリーンで体験してほしい。