1979年に公開され、テレビ放送でも高視聴率を獲得する不朽の名作『ルパン三世 カリオストロの城』。宮崎駿の映画初監督作品として世界中に熱狂的なファンを持つ本作が、原作誕生50周年を迎えた今年、最新技術を使いシートの動き、振動、風、ストロボなどの特殊効果によって臨場感を演出する体感システムMX4D®版として甦る。映像は、2014年に劇場公開されたデジタルリマスター版をベースに、最新の技術と丁寧な手作業によりフィルムの汚れなどを除去しており、音声もノイズを取り除いて5.1チャンネル化されている。
いち早くMX4D®版のダイジェストを体験した島本須美(クラリス役)、カーチェイスのシーンを担当したアニメーターの友永和秀からメッセージが届いている。
島本須美(クラリス役)コメント
特にカーチェイスのシーンは臨場感があって、印象に残りました。口を開けて観ていたら、水しぶきが口の中に入ってしまいましたので、口を閉じてご覧下さい(笑)私は特にルパンが屋根をビュンビュンと高跳びするシーンが好きなのですが、とても動きが合っていた気がしました。初公開から38年経って改めて自分の演技を聞くと反省モードに入ってしまいますね。男性の中で理想の女性がクラリスというのはわかるような気がします。
友永和秀(アニメーター)コメント
最初は半信半疑で観始めたのですが、特に時計塔のシーンは臨場感があって良かったです。大画面で観ればさらに臨場感が出るのでしょうね。動きにメリハリをつけているのはいいと思います。今後は演出の人もMX4D®の動きも計算に入れて考えないといけなくなるかもしれないですね。『カリオストロの城』はカメラが固定ですが、最近のアニメのように手ぶれのシーンがあると動きが付けられて面白いかも。
なお、通常MX4D®作品は3,000円(一般)で上映されるが、本作は2,200円均一となっている。さらに、入場者プレゼントとして各劇場先着1,700枚限定で特製ポストカードが配布される。
ある国営カジノから五十億の札束をまんまと盗み出したルパンと次元だが、実はそれはゴート札と呼ばれる偽札だったのだ。そこでルパンは、ゴート札が発行されたカリオストロ公国を次のターゲットに決める。ルパン達が公国の自然を楽しんでいると、二台の車が猛スピードで過ぎ去っていった。なぜかウエディング姿の少女が武装した男達に追われていたのだ。当然ながらルパンは少女の側につき、少女を救うのに成功した。しかし、わずかの隙に少女を奪われてしまう。その少女が忘れていった指輪を見て、ルパンは次元にこの公国で盗みを失敗したことがあるといった。そしてルパン達は、その少女・クラリスがカリオストロ伯爵との婚礼が近いことを知る。
映画『ルパン三世 カリオストロの城』MX4D®版は2017年1月20日(金)より全国のTOHOシネマズほかMX4D®スクリーンにて上映!
監督:宮崎駿
原作:モンキー・パンチ
声の出演:山田康雄、増山江威子。小林清志。井上真樹夫、納谷悟朗、島本須美、石田太郎
配給:トムス・エンタテインメント
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