登坂絵莉、オリバー・ストーン監督

米国最大の機密を暴いた男を描いた『スノーデン』のジャパンプレミアが1月18日(水)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、オリバー・ストーン監督と特別ゲストとして女子レスリング選手でリオデジャネイロオリンピック金メダリストの登坂絵莉が登壇した。

「今日はお越しいただき、ありがとうございます。これからお目にかかれますものは、すごい映画です。心乱されて帰ってください」とオリバー・ストーン監督が挨拶し、舞台挨拶の幕が開けた。本作の見どころを問われると「この映画のベースになっているのは、スノーデンが僕らに話してくれた内容です。彼に会うためにモスクワに9回行きました。そして技術的なディテール、アメリカの情報機関の内部がどうなっているのか、かなりリアルに再現しています」と語り、本作の内容については観た人にどう思うか委ねたいと語った。

さらにストーン監督は「自分自身で主流のメディアだけでなく、他の形のメディアだったりニュースであったり、そういったものに目を向けていただきたい」とアドバイスし「『スノーデン』という映画を誇らしく思います。もしかしたら、アメリカでは僕の映画作りに協力してくれる人は殆どいないので、最後の映画になるかもしれません。心から作ったこの作品をみなさんと分かち合いたいと思いますし、非常に多くの方が大変な状況にあるということを知っていただきたい」と作品へ込めた思いを熱弁した。

特別ゲストとして登壇したオリンピック金メダリストの登坂は「本当に素晴らしい監督とご一緒できて緊張しています」挨拶し、オリンピックを観ていたと明かすオリバー監督は「おめでとうございます。これからもグッドラック!」とエールを送り、登坂は感激の様子を見せた。

米国による膨大な個人情報監視の事実を暴いた男“エドワード・スノーデン”の半生を、アカデミー賞を3度受賞した巨匠オリバー・ストーン監督が描いた本作。2013年6月に元CIAおよびNSA職員の告発によって暴露されたアメリカ政府が秘密裏に構築した国際的な監視プログラムの存在。カメラの前に立ち、素性を明かしたごく普通の29歳の青年は、なぜ輝かしいキャリア、恋人と築き上げた幸せな人生を捨ててまで重大な告発を決意したのか。国を愛する平凡な若者が、恐るべき現実に理想を打ち砕かれていった過程を描く。

【取材・写真・文/蔭山勝也】

オリバー・ストーン監督

登坂絵莉、オリバー・ストーン監督

『スノーデン』ポスタービジュアル


映画『スノーデン』は2017年1月27日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国で公開!
監督:オリバー・ストーン
原作:ルーク・ハーディング「スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実」(日経BP社)
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、シャイリーン・ウッドリー、メリッサ・レオ、ザカリー・クイント、トム・ウィルキンソン、リス・エヴァンス、ニコラス・ケイジ
配給:ショウゲート
2016年/アメリカ、ドイツ、フランス/135分/PG-12
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