石川慶監督、眞島秀和、松本若菜、小出恵介、妻夫木聡、満島ひかり、臼田あさ美、中村倫也、濱田マリ、平田満

『愚行録』のジャパンプレミアが1月22日(日)に新宿ピカデリーで行われ、妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、松本若菜、中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、平田満らキャストと、石川慶監督が登壇した。

役作りについて問われた主演の妻夫木は「新聞社にお願いして、雑誌の編集部であったり新聞社自体の構成であったりを見学させていただいて、最後は実際に記者の方に取材させていただいて色んなことを聞きました」と明かし「一番興味深かったのは、自分自身が役を捉えるにあたってキャラだとか頭をよぎったりするんですけど・・・取材するにあたって自分自身の態度、接し方だとか。僕は多面的な部分を見ていて、すごく勉強になりましたし、この役にも活かせたら良いなと思いました」とエピソードを語った。

小出は役について「気持ちがいいですよね」と話し「普段言えないですよね『その日にやっちゃう女のことなんて嫌だよ』」と劇中のセリフを披露し、笑いを誘い「ただの嫌われ者というよりサイコパスみたいなやつだから、女性もついてこないと言いますか。何かしらの魅力を携えようと考えていました」と語り、臼田は「私が演じた淳子は、はっきりモノを言うんですけど“はっきりモノを言うって逆に優しいじゃないか”と思ってしまったりするんですけど。たくさんの言葉をどのくらいの加減で顔に出したり態度に出したりして相手にぶつけるんだろうと悩んだりしました」と胸の内を明かし、一番大変だったと思う部分を「光子とのシーンが無いのに光子を語るというのがすごく難しかった」と語った。

本作のタイトルにちなんで、今年の『愚行』についてお題が振られると、妻夫木は「ちょっと前に舞台が開けたんですけど、自分が差し入れした1ケースのビールを自分の控室に入れちゃいました。すみませんでした」と明かし、会場を笑わせた。続いて小出は「テレビ番組の番宣で臼田さんと出させて頂いたんですけど、その時に“結婚するんですか?”と伺って“しますよ”とおっしゃってて。その2日後くらいにご結婚されたんですけど、なんで2日の間にプロポーズしなかったんだろう、と悔やんでおります」と吐露すると、妻夫木は「愚行じゃないだろ!(笑)プロポーズしていたら愚行だけど」とツッコミを入れ、爆笑に包まれた。

ミステリー文学界の魔術師・貫井徳郎による直木賞候補の同名小説を映画化。主人公で週刊誌の記者・田中役を妻夫木聡、田中の妹・光子役を満島ひかりが演じ、さらに小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、眞島秀和などの豪華キャストが出演。監督は、ポーランド国立映画大学で演出を学び、本作で長編映画監督デビューを飾った石川慶。人間関係における秘められた羨望、嫉妬、駆け引き、日常的に積み重ねられた無意識の【愚行】(=愚かな行為)が複雑に絡み合い、見る者の人間性が極限まで試される戦慄の群像劇。予想を覆す展開に圧倒的な衝撃が走る新たなる傑作ミステリーが誕生した。

【取材・写真・文/蔭山勝也】

妻夫木聡

満島ひかり

小出恵介

臼田あさ美


映画『愚行録』は2017年2月18日(土)より全国で公開!
監督:石川慶
出演:妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、平田満
配給:ワーナー・ブラザース映画、オフィス北野
©2017「愚行録」製作委員会