日テレｘWOWOWｘHulu共同製作ドラマ「銭形警部」の完成披露試写会が1月25日（水）に都内で行われ、鈴木亮平、前田敦子、三浦貴大らキャストと、ナレーションを担当する栗田貫一がサプライズゲストとして登場した。

原作50周年を記念して50人の銭形警部が登場し、大歓声が起きる会場。そこへパトカーに乗り込んだ鈴木、前田、三浦が登場すると会場の熱気はより一層盛り上がった。記念すべきこの年にドラマ化された本作で、主人公の銭形警部を演じる鈴木は「お客さんとして見たいと思った」と本作の魅力を語ったが、実際にクランクインが近くなると「どうやったらいいんだろうとだんだん怖くなった」とプレッシャーを感じていたことを明かした。

撮影中は「意外と自分が銭形でいることが自然になった」と振り返る鈴木。「どんな状況に置かれても“銭形ならこう判断する”」と自身が銭形であるということを強く意識していた様子で、共演者の前田も「鈴木さんが銭形警部と聞いて、ぴったりだと思った。それだけで見たい」と信頼を寄せ、三浦も「どんなテンションの銭形が来るかによって（自身の演技が）変わるなと思った。鈴木さんなら大丈夫だと思った」と前田と同じく信頼していることを明かした。

日本中で知られている銭形警部を演じる鈴木だが、役作りについては「一番は声」を気にしていたと言い「役者に残された自由度が少ない役。見てすぐ分かる銭形じゃないと意味がない」とアニメで銭形の声を演じた納谷悟朗や山寺宏一の声を意識したことを明かした。難しかった点については「アニメに出てこない部分」を挙げ「アニメでは常にテンションが高いんですけど、主役でそれをやると5分でチャンネルを変えられちゃう」と笑いを誘った。また、「ルパーン！」など銭形のセリフを披露した鈴木だが「普段喋る声が低くなった」と苦笑した。

イベントの終盤では、本作でナレーションを担当し、アニメでルパン三世役を演じている栗田貫一がサプライズゲストとして登場し、鈴木に花束を贈った。この日、自前の衣装で登場した栗田は「感動しました」とドラマを絶賛し、「やるなーとっつぁん」とルパンの声でエールを送った。それに対して鈴木が銭形の声で返すと、栗田は「申し訳ないですけど、（アニメで銭形を演じる）山寺宏一よりよかったですよ」と話し、場内からは大きな笑いが起きた。

最後に三浦は「今までにないかっこいい銭形警部が見られる」、前田は「小さい子にもかっこいいと思ってもらえる、家族で見てもらえるドラマ」、鈴木は「正直おもしろい。ちょっと自信があります。ルパンを追っていないときにこういう活躍をしているんだと見ていただきたい」と本作をアピールした。

【地上波】【衛星】【配信】と異なるデバイスで日本テレビ・WOWOW・Huluがタッグを組む本作は、ルパン三世の逮捕に命を懸ける、あの「銭形警部」が主人公の痛快刑事ドラマ。主演に鈴木亮平、共演に前田敦子、三浦貴大をはじめとする豪華俳優陣を迎え、オリジナルストーリーで展開する痛快刑事ドラマとなっている。日本テレビで、基軸となるストーリーを放送した後、WOWOW、Huluでそれぞれ独自のストーリーを描いていく。

【写真／蔭山勝也、文／河野康成】