舞台に登壇した松坂は「ついに来ましたね!」と呼びかけると、会場からは拍手が起こり「本当にたまらない気持ちです」と挨拶。そこで菅田が「泣いてる?」とすかさずツッコミを入れ「泣いてねーし!」と松坂は言い返し、笑いを誘った。菅田は「このキセキのイントロを聞くと緊張する体になってしまいまして。本当に音楽の力と言葉の力と人と人との力を感じた作品です」と語った。
“家族は自分の夢について応援してくれたのか”というお題が一同に振られ、成田は「二段階の親の反対があった」と話し「最初は美容学校に行くということに反対され。そこを辞めてこの世界に入るということにも反対され。今では一度も褒められたことはありません」と明かすと、会場から驚きの声が漏れた。菅田は「ウチはもう父親が大賛成で。例えば、バラエティ番組で子供の写真が必要ですとなった時、ウチの事務所が父親に言うと100枚単位で。中に父親の写真も混じっていたり(笑)という人なんで。大賛成ですね」とコメントし、本作を観た感想を「よかったで~って簡易的に言っていました」と話し、会場を笑わせた。
松坂は、本作の音楽プロデューサーであるJINから手紙を預かっていると明かし、代読すると菅田は「嬉しいですし、GReeeeNさんやJINさんが本当に温かい人だからこれだけ大きなことになっているんだなと感じました」とコメントし、松坂は「JINさんは本当に気持ちがまっすぐな人で、人柄が本当に素敵で想いが伝わってくるし。だから一緒にいてとても和らぐ人だなと改めて思いました」と感慨深い様子を見せた。
最後に菅田は「みなさんのお力を頂きまして、僕らここに立つことが出来て映画を公開することができました。僕らも演じながらGReeeeNさんの生き様に勇気や愛をもらいました。映画を観た方も同じように普段以上に温かいものが感じられる映画になっていると思います」と語り、松坂は「すごく不思議な力をもらえる作品です。みなさまの感想を添えて、たくさんの人に繋げていただければ、と思います」と感謝の気持ちを表し、拍手が送られた。
本作は、GReeeeNの名曲「キセキ」誕生のバックボーンとなる“ある兄弟の物語”。GReeeeNのプロデューサー・ジンを演じる松坂桃李とジンの弟でGReeeeNのリーダー・ヒデ役の菅田将暉をW主演に迎え、家族との衝突を経て、仲間と共に自分のやりたいこと、進むべき道を見つけ出す姿を描く。ヒデの恋人・理香役に忽那汐里、医者で厳格な父親・森田誠一役に小林薫、母・珠美役に麻生祐未が演じ、さらに平祐奈、早織、奥野瑛太、大村真司、野間口徹ら実力派キャストが共演する。
【取材・写真・文/蔭山勝也】
映画『キセキ ーあの日のソビトー』は2017年1月28日(土)より全国で公開!
監督:兼重淳
主演:松坂桃李、菅田将暉、忽那汐里、平祐奈、横浜流星、成田凌、杉野遥亮、早織、奥野瑛太、野間口徹、麻生祐未、小林薫
配給:東映
(C)2017「キセキ ーあの日のソビトー」製作委員会