爆発から流出停止までの約3か月にわたって全世界が注視した[メキシコ湾原油流出事故]を描く本作。メキシコ湾沖の石油掘削施設が、海底油田より逆流してきた天然ガスの引火により大爆発を起こし、施設だけでなく海上一面が火の海と化したがこの事故は、世界最大級の“人災“でもあった―。監督はリアルなアクション描写に定評のあるピーター・バーグ。主演はマーク・ウォールバーグ、共演にカート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ、ジーナ・ロドリゲス、ディラン・オブライエン、ケイト・ハドソンが名を連ねる。
俳優生活50年を超えるカート・ラッセルが本作で演じるのは、現場の安全を最優先する責任感の強い施設主任のジミー。対して、あくの強い役柄を演じたら右に出る者なしの怪優ジョン・マルコヴィッチが本作で演じるのは、ジミーたちの雇い主となる石油会社の管理職社員ヴィドリン。今回、ふたりの名優がガチで大激突する姿をとらえた場面写真が解禁された。
ディープウォーター・ホライゾンに到着したジミーを待っていたのは、現場を軽視する大企業の論理。掘削前の安全テストを行っていないにも関わらず、ヴィドリンは担当スタッフたちを独断で帰してしまったのだ。現場責任者のジミーは「安全テストをケチったな」と激しく噛みつき、大幅な工期の遅れを取り戻し経費の削減を目論むヴィドリンと対立する。結局、テストは行われ異常値が示されるものの、最終的に「問題なし」と判断され、強引に掘削作業が進められてしまう。写真では、泥水除去作業中に噴き出したガスに引火、施設内で大爆発が起こった直後を捉えている。顔にキズを負ったジミーは、ヘルメットを着用し全身が泥まみれのヴィドリンに食ってかかる。余りにも激しいジミーの抗議をマーク・ウォールバーグ演じる主人公のマイクが後ろから止めに入っている。また、一刻を争う危機的状況でヴィドリンだけが身の安全を守るヘルメットを着用している点も見逃せないポイントだ。
“現場の論理”と“管理職の論理”、この対決は組織で働くすべての人にとって決して他人事ではないだろう。ピーター・バーグ監督が描く徹底的なリアリティと圧倒的な臨場感が観るものを包み込む―。
映画『バーニング・オーシャン』は2017年4月21日(金)より全国で公開!
監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォールバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ、ジーナ・ロドリゲス、ディラン・オブライエン、ケイト・ハドソン
配給:KADOKAWA
2016年/アメリカ/107分
Photo credit David Lee
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