第89回アカデミー賞授賞式において発生した作品賞での発表ミスについて、投票を管理する監査法人PwCより「なぜ起きたか調査している」との発表があった。
2月27日(月)[日本時間]に行われた第89回アカデミー賞授賞式で最も注目が集まる作品賞の発表時に、本来受賞していた『ムーンライト』ではなく、作品賞ノミネート作品のひとつ『ラ・ラ・ランド』が読み上げられ、さらに関係者が壇上に上がり、オスカー像を受け取った後、スピーチが途中まで行われたところで誤りが発覚するという異例の事態が起こった。
困惑していた様子の『ラ・ラ・ランド』の関係者だったが「間違いがあった。作品賞を受賞したのは『ムーンライト』だ。ジョークではない」と話したのちにオスカー像を返却し、『ムーンライト』の関係者をステージ上に呼び寄せた。
今回の発表ミスについて、アカデミー賞の投票を80年以上に渡って管理している監査法人PwCは「作品賞の発表で起こった誤りについて『ムーンライト』、『ラ・ラ・ランド』、ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ、オスカーの視聴者に心からお詫び申し上げます」と作品関係者やプレゼンターを務めたウォーレン、フェイに謝罪。その理由について「誤った封筒が渡され、発覚した時にすぐに修正された」という。しかし誤った封筒が渡された経緯については「どのように起こったのかを調査しており、これが起こったことを深く残念に思います」と調査中であることを示した。
アカデミー賞の投票結果はPwCにより厳重に管理されており、アカデミー賞投票管理チームのリーダーがブリーフケースに入れた封筒一式を秘密の道順で会場へ運び、賞のプレゼンターがステージにでる前に、受賞者の名前が入った封筒を一つずつ手渡しされている。
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