杉野希妃監督・主演『雪女』の初日舞台挨拶が3月4日(土)にヒューマントラストシネマ有楽町で行われ、杉野希妃、青木崇高、山口まゆが登壇した。
本作で主演と監督を務める杉野希妃は「4年前に小泉八雲の『怪談』を読む機会があった。現代人が忘れている、目に見えないものへの憧憬や畏怖が詰まっている作品で、(青木崇高が演じる)巳之吉と妖怪である雪女の交わりで生まれた子どもはどんな存在なんだろうということに興味があった」ときっかけについて振り返った。また、本作を通して「大切なものが何か、世界の本質、人間の本質が何かを問いたかった」と映画化の理由を語った杉野。
本作で主演と監督を務める杉野希妃は「4年前に小泉八雲の『怪談』を読む機会があった。現代人が忘れている、目に見えないものへの憧憬や畏怖が詰まっている作品で、(青木崇高が演じる)巳之吉と妖怪である雪女の交わりで生まれた子どもはどんな存在なんだろうということに興味があった」ときっかけについて振り返った。また、本作を通して「大切なものが何か、世界の本質、人間の本質が何かを問いたかった」と映画化の理由を語った杉野。
監督だけでなく主演も務めたことについて杉野は「『雪女』をやろうと思った瞬間に自分で監督して自分でやりたいと思った。この世に化けて出たいなと」と理由を明かすと場内は笑いに包まれた。相手役となる巳之吉に青木をキャスティングした理由については「感情表現が豊かな役者さんに演じてほしかった。青木さんは役者としても人間としても尊敬しています。身をささげてくれそうだと思った」と語った。その青木はオファーを受けた時のことを「原作を大切にしながら、杉野監督の解釈を掘り下げたいというのが台本から伝わった」と振り返った。山口まゆは、主演と監督が同じ名前であることが偶然だと思っていたと明かし、杉野が主演と監督を務めることを知った時に「どうやるのかわくわくした」と振り返った。
最後に杉野監督は「事故にあったりして撮影が延期する中で、入院しているときに脚本を書いた。特別な中の特別な作品で、自分にとっては思い入れが深すぎる作品です。たくさんの方に観ていただきたいです」とメッセージを送った。
100年以上前に小泉八雲が著した「怪談」は、日本各地の伝説を怪奇文学に昇華させた作品。その中の一編である「雪女」を、独自の解釈で杉野希妃が映画化した本作。かねてから映画化を切望していた杉野自身が雪女とユキの二役に挑んだ。主人公の巳之吉役に青木崇高、娘のウメに注目の若手女優・山口まゆ。さらに佐野史郎、宮崎美子、山本剛史、松岡広大など演技派、若手が脇を固め、大ベテランの水野久美が共演する。杉野希妃による21世紀の雪女がここに誕生―。
映画『雪女』は2017年3月4日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマ・ジャック&ベティほか全国で順次公開!
監督:杉野希妃
出演:杉野希妃、青木崇高、山口まゆ、佐野史郎、水野久美、宮崎美子、山本剛史、松岡広大、梅野渚
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