今回行われたジャパンプレミアでは、バスター・ムーンの劇場の正面玄関が再現されたステージを目指したレッドカーペットを、内村ら日本語吹替えキャストと日本語吹替えのプロデューサーを務めた蔦谷好位置、ユニバーサル・ピクチャーズ フィルム・ミュージック&パブリッシング部門社長を務めるマイク・ノブロックが歩き、ファンと触れ合った。
ステージでは、本作のテーマでもある「どん底に落ちたら上がるだけ」に合わせて、“どん底”エピソードを聞かれ、声優である佐倉は「10代後半で声が出なくなったことがあった。声だけを武器にしている仕事なので・・・。1~2年経って声が戻ってきたので、この先も続けていけたら」と映画さながらのエピソードを明かした。父親がドイツ人で、7歳までドイツで過ごしたという木村は「日本語が全く話せないのに公立の小学校に入って、誰とも話せかなった。友達をたくさん作って日本語をしゃべれるようにしました」とどん底からの努力の成果を明かし、さらに13歳のころからアニメ「ドラえもん」でジャイアンの声優をやっていることに触れられると「ジャイアンが日本語を教えてくれた」と笑いを誘った。
斎藤は「人見知り」であると話し「高校の時に友達がいなかったのがどん底でした」と淡々と語ったが「自分から話しかけなくてもいいように芸能人になったんですが、芸人になって成功した」と話すと笑いに包まれた。さらに先日の会見で、斎藤が“ハリウッドデビューに一歩近づけた”とコメントしたことに触れ、斎藤がパフォーマンスを披露することに。音楽に合わせ、Kinki Kidsの「硝子の少年」を披露したが、歌いだしの部分で失敗し「あんなにリハーサルをしたのに・・・」と苦笑。改めてパフォーマンスを行い、それを見ていたノブロック氏は「ポテンシャルを感じます。ハリウッドにお越しの時は連絡してください」と笑顔を見せた。
また、ホールで行われた舞台挨拶では冒頭で内村が「昔、ポケットビスケッツとしてこのステージに立ちました。あれから15年、まさか声優として戻ってくるとは思いませんでした」と感慨深げにコメント。続けて斎藤は「就職活動で来ました。まさか15年後、ハリウッドスターになっているとは思わなかったです」と話し場内が大きな笑いに包まれた。内村は「どん底に落ちてから、這い上がって夢をつかんでいくサクセスストーリー。あらゆる世代の人に楽しんでもらえると思う」と本作をアピールした。
『ミニオンズ』『ペット』のイルミネーション・エンタテインメントの最新作。コアラのバスター・ムーンが劇場を立て直すために世界最高の歌唱コンテストをプロデュース。感傷的にやさしく歌うハツカネズミ、内気なティーンエイジャーのゾウ、25匹のコブタの面倒を見る母親、自由になりたいギャングスターのゴリラ、横柄な彼氏を捨ててソロになるべきか葛藤するパンクロッカーのヤマアラシ。動物たちが自らの未来を変える機会となることを信じて集結する。
映画『SING/シング』は2017年3月17日(金)より公開!
監督・脚本:ガース・ジェニングス
出演:マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C・ライリー、タロン・エガートン、トリー・ケリー、ニック・クロール、ジェニファー・サンダース、ピーター・セラフィノーウィッチュ、レスリー・ジョーンズ、ジェイ・ファロア、ニック・オファーマン、ベック・ベネット
配給:東宝東和
(C)Universal Studios.