町、浅野凜(杉咲花)

三池崇史監督×木村拓哉主演『無限の住人』で一人二役を演じる杉咲花の場面写真と本編映像が解禁された。

「月刊アフタヌーン」(講談社刊)で連載され、その圧倒的な画力と斬新な殺陣描写により「時代劇」というジャンルを超えたと話題を呼んだ本作。木村が演じるのは、不死身の体を持つ剣士・万次。「面倒くせぇ」が口癖だが、頼りがいのある男が引き受けたのは、“最初で最後”の少女の用心棒だった。海外の映画祭でも高く評価されている三池崇史監督がメガホンを取る。主題歌はMIYAVIが担当する。

杉咲花が演じる浅野凜は、江戸最強と謳われる“無天一流(むてんいちりゅう)”を受け継ぐ浅野道場の一人娘。しかし、統主・天津影久(あのつかげひさ)率いる謎の剣客集団・逸刀流(いっとうりゅう)が道場破りに現れ、両親を殺されてしまう。自身の命を懸けて仇討ちすることを決意した凜は、不死身の体を持つ男・万次に用心棒を依頼し、逸刀流への復讐を誓う―。凜の依頼を受けた万次は、かつて“人斬り”と呼ばれていた存在。愛する妹・町を賞金稼ぎに殺され、後に“100人斬り”と呼ばれる復讐をはたした万次だが、致命傷を負い瀕死の状態に―。しかし、そこに謎の老婆・八百比丘尼(やおびくに)が現れ、不死身の体にされる。それから50年後、死んだ町と瓜二つな顔をした凜と出会った万次は、用心棒となり凜を守るため、逸刀流への復讐に挑む。

今回、第40回日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞、新人俳優賞を受賞など数々の映画賞を席巻中の杉咲花が一人二役で挑む、ヒロイン・浅野凜(あさのりん)と万次の妹役・町(まち)を演じている場面写真と、凜の本編映像が解禁された。町は、万次が凜の用心棒を引き受けた大きな動機となる重要なキャラクター。凜とは違ったクールな表情を見せながらも、風車を上に向け、息を吹きかける無邪気な様子が写し出されている。また、映像には凜が謎の老婆・八百比丘尼と出会うシーンが収められている。凜が天津影久に殺された両親の墓参りをしているとどこからともなく八百比丘尼が現れ、万次という不死身の男を探して用心棒にするように導く、万次と凜が出会うきっかけとなった本作の鍵を握る重要なシーン。

本作のエグゼクティブプロデューサーである小岩井宏悦は「凜の役を誰がやるかということが、この映画の成否を決めます。杉咲花さんの出ている作品を何本も観て、その圧倒的な演技力と無垢なビジュアルにこの子しかいない、と惚れこみました」と杉咲の演技力を絶賛。一人二役を演じた杉咲は、本作への参加が決まった際に「不安もありましたが、三池組の現場に立った途端に解決しました。現場での日々は本当に楽しかったと同時に、スタッフの皆さん、キャストの皆さんの技術や演技が素晴らしく、見ているだけで悔しくなってしまう。それぐらい説得力のある場所で撮影することができました」と不安がありつつも、てスタッフやキャストのレベルの高さを感じ、受け止めて乗り越えることができたことを告白している。凜、そして町を演じる際は「演じている時に、そこで起きたことを背負い受け止めるように演じました」と語っている。

昨年、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で、高畑充希演じる主人公・常子の妹・美子役で国民的女優への階段を登り始め、『湯を沸かすほどの熱い愛』では宮沢りえの娘役を臆することなく堂々と演じて大きな話題を呼んだ。今年も彼女の演技から目が離せない。

映画『無限の住人』は2017年4月29日(土・祝)より全国で公開!
監督:三池崇史
原作: 沙村広明「無限の住人」(講談社『アフタヌーン』所載)
出演:木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、北村一輝、栗山千明、満島真之介、金子賢、山本陽子、市川海老蔵、田中泯/山﨑努
配給:ワーナー・ブラザース映画
©沙村広明/講談社 ©2017映画「無限の住人」製作委員会