トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞次点1位の高評価を獲得し、第74回ゴールデングローブ賞では作品賞を含む4部門(作品賞、助演男優賞、助演女優賞、作曲賞)にノミネートされた本作。インドで迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogle Earthで生まれ故郷を探すという驚愕と感動の実話を、デヴ・パテル、ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンら豪華キャストで描く。本作が長編映画監督デビュー作となるガース・デイヴィスがメガホンを取る。
25年間戻ることが出来なかったインドの家を、オーストラリアからGoogle Earthを駆使して探す主人公サルー。今回解禁された本編映像には、5歳のサルーが迷子になった“まさに”その瞬間の様子が映し出されている。駅に停車中の電車で眠ってしまい走行する列車で目覚めるサルー。乗客もいない列車内で状況が分からずキョトンとした様子を見せる。扉は外側から鍵がかかっていてビクともしない。焦り始めたサルーは車両の中を走り回り、「お兄ちゃん!」、「ここから出して!」と叫び続ける。1分ほどの映像だが、美しい映像に加えて、天才子役の大人顔負けの演技を堪能するには十分なほど。
少年時代のサルーを演じたのはサニー・パワール。製作チームはインド各地で数千人もの子供たちをスクリーンテストし、ムンバイの貧しい地域に住んでいたサニー・パワールを見つけた。ガース・デイヴィス監督は「サニーは自然体でいるだけで80%の演技になり、過ごしてきた時間や美しい素養など、目の奥に秘めたものを持っていた。部屋に座る彼にカメラを向けるだけで、観る者は彼の物語と表情の虜になるんだ」と彼の魅力について語る。さらに「撮影が始まってから1週間ほど経った頃、明らかに彼は自分のしていることを理解して、演技をコントロールする完全なプロへと変身した。想像を超えた理解力で、私たちが指示した以上のものを演技にもたらしたんだ。自分で感情を組み立て、物事を感じ、泣き、叫び、持てる限りの力を発揮してくれた」と大絶賛している。
また今年1月のゴールデン・グローブ賞において、青年期を演じたデヴ・パテルに抱えられながら愛くるしい姿で登壇し会場を沸かせ、先日行われたアカデミー賞授賞式発表ではタイトルの『LION』にかけて司会者のジミー・キンメルがパワールを高々と持ち上げ、ディズニーアニメ『ライオン・キング』の名シーンのパロディを披露して会場の爆笑を誘った。またサミュエル・L・ジャクソンや、アンドリュー・ガーフィールドとの2ショット写真がSNSでアップされ、世界中で彼への注目が高まっている。今後の活躍が期待されるサニー・パワールは、デミ・ムーア主演作『Love Sonia(原題)』(3月全米公開)への出演も控えている。
映画『LION/ライオン ~25年目のただいま~』は2017年4月7日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国で公開!
監督:ガース・デイヴィス
出演:デヴ・パテル、ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマン、デヴィッド・ウェンハム
配給:ギャガ
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