『ラ・ラ・ランド』の大ヒット記念イベントが3月15日(水)にTOHOシネマズ スカラ座で行われ、歌手としても活躍する女優の上白石萌音が登壇し、劇中歌「Audition」を生歌で披露した。

本作を鑑賞して「夢も現実も、見える景色も聴こえる音も、すべてが儚く美しく、鮮やかでした」と絶賛している上白石。今回のイベントでは、『ちはやふる -上の句ー/-下の句ー』大江奏役や、大ヒット長編アニメ映画『君の名は。』でヒロイン・宮水三葉の声を演じたことでも記憶に新しい彼女が、劇中でミアを演じるエマ・ストーンが歌う「Audition(The Fools who Dream)」をストリングスの演奏とともに生歌で披露した。

緊張した面持ちでの登場から、まるでそこにミアがいるかのような透明感溢れる伸びやかな歌声を披露した上白石。自身も本作のファンだという上白石は「自分が出ていない映画の舞台挨拶にどういう顔をしてくればいいのか分からなかった」と挨拶し「私自身も大ファンなので足が震えています」と笑顔を見せた。今回の演奏のために楽曲を聞くのはもちろん、映画も改めて見に行ったという上白石。「夢の中にいるような感じで、自分も夢のようなことが叶ったんだと思うと映画の力はすごいと思います。贅沢に浸りながら歌わせていただきました」と興奮気味にコメント。

2回鑑賞したという上白石は「ただのファンです(笑)」と冗談を言いつつ、劇中では「(この日披露した)オーディションのシーンが一番胸に刺さった」とコメント。その理由を「力強いメッセージがこもっていて、表現者としての葛藤や、あがいているさまが込められている歌詞と美しいメロディで、なんて素敵な歌なんだろうと思う」と語り「何回練習しても飽きない」と楽曲への愛を明かした。

往年のハリウッドの名作も見るほどミュージカルが好きだという上白石。本作については「新しいのにクラシカルな映画を彷彿とさせる、新しいミュージカル映画だと思います。(上白石自身も)女優として、オーディションに何回も行って、何回も落ちた。夢を見る人に寄り添い、観る人を包んでくれるようで、現実も美しいんだと教えてくれた作品」と自身と重ねながら大絶賛した。

ミュージカルの演技とほかの演技との違いについては「歌になると普段言えないことも言える」とコメント。また、現在大学生である上白石だが、どちらも楽しんでいる様子で、両立するためのポイントは「気合とガッツ」と笑顔を見せた。さらに「学校では勉強のペースが遅れていて、そのことが意欲を掻き立てる」と劇中のミアさながらの力強いメッセージを寄せた。

さらに本作のテーマである“夢を追う人”にちなんで、今後の夢について聞かれると「アメリカに留学したい」と明かした上白石。「LAがいいと思っていて学校も調べていた。そこで『ラ・ラ・ランド』を見せられて、これは絶対に行こうと」と決意を新たにし「聖地巡礼もしたいです。夢になりました」と映画への愛を重ねた。また、夢に向かって頑張っている人に「一生懸命になって開けた場所が自分の居場所なんだと思いました。そこが自分の居場所だと思ってがんばるので、みなさんもがんばりましょう」とメッセージを送った。

最後に上白石は改めて「大好きな映画の大ヒット舞台挨拶に立てて夢のようです」とコメントし「今からご覧になるみなさんが羨ましいです。私の分まで楽しんでください」と語った。

映画『ラ・ラ・ランド』は、『セッション』(2014)で世界中を虜にしたデイミアン・チャゼル監督最新作。“夢を追う人が集まる街”LAを舞台に、女優を目指すミアがジャズピアニストのセバスチャンと出会う。やがて恋に落ちる二人だが、セバスチャンが生活のために加入したバンドが成功したことですれ違い始める―。セバスチャン(セブ)役を実力派俳優のライアン・ゴズリング、ミア役をエマ・ストーン、さらに『セッション』での熱い演技が高く評価されたJ.K.シモンズなど豪華キャストが集結。


映画『ラ・ラ・ランド』は全国で公開中!
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、J.K.シモンズ
配給:ギャガ/ポニーキャニオン
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Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.