宮沢りえ主演『湯を沸かすほどの熱い愛』の韓国での公開を記念した舞台挨拶がソウルで行われ、中野量太監督と杉咲花が登壇した。

本年度日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞(宮沢りえ)・最優秀助演女優賞(杉咲花)のW受賞を果たした本作『湯を沸かすほどの熱い愛』が、3月23日より韓国88スクリーンで公開される。この公開館数は独立系の作品としては異例の数で、その大きな期待とともに、中野量太監督と杉咲花がプロモーションのために現地・ソウルへ招かれ、20日・21日で約20媒体の取材と2回の舞台挨拶を行った。

満席となった会場に立った杉咲が「こんにちは、初めまして杉咲花と申します。私たちの映画がこのように韓国で上映となり、とても嬉しいです」と韓国語で挨拶すると、会場は大きな拍手に包まれ、続けて日本語で「普段から韓国映画は大好きでよく観ますが、素晴らしい映画を作られる国で、私にとってとても大切なこの映画を観てもらえることがとても幸せです。韓国の皆さんがこの映画を愛してくれていることを感じてとても嬉しいです」と笑顔で喜びを語った。中野監督は「こんなにたくさんの方々が来てさるとは。驚きました。本当にうれしいです。ありがとうございます。この映画は、家族の熱い熱い愛の映画です。観て気に入ってもらえたら、また皆さんの大切な家族と一緒に観てもらえればうれしいです」と挨拶。上映後のQ&Aでは熱心な映画ファンからの質問が相次ぎ、イベントは23時までに及んだ。

“死にゆく母と残される家族の愛と絆”を、驚きの展開とラストで描き、涙と生きる力がほとばしる感動の詰まった物語。『チチを撮りに』がベルリン国際映画祭など国内外の映画祭で絶賛された中野量太監督の商業デビュー作。脚本を読み「心が沸かされた」と話す宮沢りえが、優しさと強さを持つ“お母ちゃん”双葉役を熱演。娘の安澄役を注目の実力派若手女優・杉咲花、頼りないけど憎めないお父ちゃんをオダギリジョー、旅先で双葉と出会い、彼女の母性に触れ人生を見つめ直していく青年の拓海役を松坂桃李が演じる。さらに篠原ゆき子、駿河太郎、オーディションで選ばれた新人子役の伊東蒼が新しい家族の物語を彩る。

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』
脚本・監督:中野量太
出演:宮沢りえ、杉咲花、篠原ゆき子、駿河太郎、伊東蒼、松坂桃李、オダギリジョー
配給:クロックワークス
©2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会