本作の上映が劇場記録を更新するロングラン上映を続けていたヒューマントラストシネマ有楽町で、公開初日(2016年10月29日)から147日目(21週目)となる3月24日(金)に最終上映日を迎えた。異例のロングラン上映に熱い感謝を込めて、満員御礼の最終上映回終了後に行われた舞台挨拶に中野量太監督が登壇した。
中野監督は「ヒューマントラストシネマ有楽町にはずっと来たいと思っていましたが、最終日の最終回に挨拶に来れてとてもうれしいです。この作品のことを愛していただいて、21週も上映してくれました。この間、この作品の上映館の中で一番(お客さんが)入った劇場になりました。そして、今日ここにこの作品を選んで観に来てくれた皆さんにも感謝を申し上げたいです。(映画が公開された)5か月前は、この作品がこんなにも愛される作品になることは誰もわからなかった。この映画を観てくださった皆さんに支えられ、この映画がここまで育ってくれたんだと強く感じています」と万感の表情。
さらに「僕にとって商業映画デビューとなったこの作品がこの上ない喜びを自分に与えてくれた。自主映画のころと同じように、劇場に足を運んで、観てくれた方の声をたくさんの声をもらった。みなさんにもらった言葉を胸に、また次もみなさんに喜んでもらえる作品を撮りたいと思います」と感謝の気持ちを明かすとともに、自身の次のステップへの熱い決意も語り舞台挨拶は終了した。
“死にゆく母と残される家族の愛と絆”を、驚きの展開とラストで描き、涙と生きる力がほとばしる感動の詰まった物語。『チチを撮りに』がベルリン国際映画祭など国内外の映画祭で絶賛された中野量太監督の商業デビュー作。脚本を読み「心が沸かされた」と話す宮沢りえが、優しさと強さを持つ“お母ちゃん”双葉役を熱演。娘の安澄役を注目の実力派若手女優・杉咲花、頼りないけど憎めないお父ちゃんをオダギリジョー、旅先で双葉と出会い、彼女の母性に触れ人生を見つめ直していく青年の拓海役を松坂桃李が演じる。さらに篠原ゆき子、駿河太郎、オーディションで選ばれた子役の伊東蒼が新しい家族の物語を彩る。
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脚本・監督:中野量太
出演:宮沢りえ、杉咲花、篠原ゆき子、駿河太郎、伊東蒼、松坂桃李、オダギリジョー
©2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会