本作は、ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公が、兄の死をきっかけに故郷の“マンチェスター・バイ・ザ・シー”へと戻り、16歳の甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく珠玉の人間ドラマ。主演は、本作でキャリアの中でも白眉と言える演技を見せるケイシー・アフレック。ゴールデングローブ賞を含め現在30を超える主演男優賞を続々と受賞する。主人公の元妻をミシェル・ウィリアムズ、甥をルーカス・ヘッジズが演じる。また、マット・デイモンがプロデューサーを務め、『ギャング・オブ・ニューヨーク』の脚本を担当したケネス・ロナーガンが監督・脚本を務める。
今回、プロデューサーのマット・デイモンやケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズらキャストが本作について語る特別映像が解禁された。当初、監督・主演もつとめる予定だったマット・デイモンだが、スケジュールの都合で監督をケネス・ロナーガンに、主演をケイシー・アフレックに、それぞれ信頼する友人へとゆだねた。そして自身は裏方としてプロデューサーに徹した結果「これは、人々の心にずっと残る映画だ。力ある役者と脚本、演出によって、この映画は忘れられないものになった」と振り返っている。アカデミー賞授賞式で、脚本賞のプレゼンターを務めたマット・デイモンは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の共同脚本で親友のベン・アフレックと共に「脚本賞はケネス・ロナーガン!」と読み上げた。そして、主演男優賞では、ケイシーの名前が呼びあげられるとすぐに兄のベンが立ち上がりケイシーにハグ。兄弟でオスカー受賞という快挙に沸き、壇上からケイシー・アフレックが「チャンスを与えてくれてありがとう」とデイモンへ心からの感謝を贈るなど図らずとも感動的な演出となった。
この度解禁になった映像では、本編映像を交えながら関係者のコメントを紹介している。「甥の面倒を見るために、故郷に戻る男のとても美しい物語だ」と本作を語るプロデューサー、マット・デイモン。「人物描写が緻密で実在する人物のように思える」とロナーガンの脚本を絶賛。ケイシー・アフレックも「物語と登場人物の人生にすっかり引き込まれたよ」と語り、ミシェル・ウィリアムズは「ケネスの作品に出演できると聞いてとてもうれしかった」とかねてから出演を熱望していたことを明かしている。本編映像では、兄が遺言で自分を甥の後見人に指名していたことを知って動揺する主人公リー、現代っ子の甥パトリックとリーのぎこちない会話、過去の悲劇を乗り越えることができないリーに思いをぶつける元妻ランディ―。マンチェスター・バイ・ザ・シーの美しい景色と共に、登場人物たちのさまざまな表情が映し出され、本作が持つリアリティと豊かなユーモアを感じ取ることができる。
映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は2017年5月13日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国で公開!
監督・脚本:ケネス・ロナーガン
出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ、カーラ・ヘイワード
配給:ビターズ・エンド/パルコ
2016年/アメリカ/136分
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