『ウォンテッド』以来9年ぶり2度目の来日となる主演のジェームズ・マカヴォイ、M.ナイト・シャマラン監督はTVドラマ「ウェイワード・パインズ 出口のない街」以来2年ぶり7度目の来日となる。今回、日本が好きというシャマラン監督の「日本のファンと作品について語りたい」という希望を叶える形で行われた“口外禁止のトークセッション”。イベントでは、作品の“ネタバレ”満載のトークが繰り広げられた。
「こんばんは、ジェームズ・マカヴォイです。今日はありがとうございます!」と日本語で挨拶したジェームズ・マカヴォイ。続けて、M.ナイト・シャマラン監督も「こんいちは、私はナイトです。はじめまして、どうぞよろしく!」と流暢な日本語を披露し、観客からは大きな声援が浴びせられた。
今回、9年ぶりの来日となるマカヴォイだが、前回の初来日の際は時間が短かったようで「今回は、時間を過ごすことができ、多くの人と出会うことができた。東京はとてもフレンドリーで、親切にしてくださって、おしゃれでスタイリッシュな街だと思う」と日本滞在を満喫している様子。さらに「昨日コーヒーを飲みながら30人くらい見ていたけど、みなさんおしゃれで決まっていてバッチリだと思った」と日本人のファッションにも触れ、好印象であることを明かした。
続けて、7回目の来日となるシャマラン監督は「コミック本屋に行ってみたい。いいところがあったら紹介してください」とコメント。続けて、2月に行われたアカデミー賞授賞式で、作品賞発表時のミスに絡めて「あのシナリオは僕が書いた」とツイートしたことについて触れられると「僕もみなさんと同じようにTVで見ていた。会場にいた友達も驚きの表情をしていた。一瞬で1万くらいのリツイートがつきました!」とその反応の凄まじさに自身でも驚いていた様子。また、シャマラン監督の作品と言えば“どんでん返し”が期待されるが、シャマラン監督は「あえて情報を抑えているタイプのストーリーテリングは好きです。こういうジャンルだと思い込んで観ていて、ラストシーンで裏切られる、実は全然違うジャンルの映画なんだってやり切れるのが、自分にとっての楽しみのポイント」と自身の映画製作について語った。
また、4月21日に38歳の誕生日を迎えたばかりのマカヴォイだが、誕生日当日は「(日本で)ロボットレストランに行きました」と明かし「今までで最もクレイジーだった」と笑いながら答えた。あまりの外国人客の多さに、日本人客に「ここは西洋人のためにあるの?」と尋ねたところ「日本人はもう来てるんだよ」と教えてもらったと明かした。さらに観客からは「ハッピーバースデー!」と祝福され、マカヴォイは満面の笑みを浮かべた。イベントでは、映画を観たばかりの観客からたくさんの質問が寄せられ、マカヴォイとシャマラン監督がネタバレを含めて積極的に真摯に答え、観客からは感嘆の声が漏れる場面もあった。
さらに最後に「皆さんにフラッシュをたいていただいて、その状況でセルフィーを撮りたい!」とマカヴォイが希望し、会場を埋め尽くした観客のまばゆいフラッシュに包まれてマカヴォイがセルフィーを撮る場面もあった。フォトセッションが終わってからも、ファンからの声援は鳴りやまず、マカヴォイとシャマラン監督はファンとのグリーティングを行いながら退出した。
本作は、恐怖と緊張と興奮がスパイラルを織りなす強力なスリラー作品。挙動不審の男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人。彼女たちはやがて、この男が“ひとり”ではないことを知る。神経質で潔癖症の青年デニスから、社交的で人懐っこいナイスガイのバリー、9歳の無邪気な少年ヘドウィグ、さらにはエレガントな女性パトリシア―。彼は23もの人格を持つ男だった。そして、驚くべき24番目の人格の発覚が彼女たちを絶望に陥れる―。万華鏡のようにキャラクターを変え、カリスマ性をも漂わせるのは演技派俳優ジェームズ・マカヴォイ。観客の予想は裏切る、シャマラン史上最も衝撃な結末とは―。
映画『スプリット』は2017年5月12日(金)より全国で公開!
監督・製作・脚本:M・ナイト・シャマラン
出演:ジェームズ・マカヴォイ、アニヤ・テイラー=ジョイ、ベティ・バックリー、ジェシカ・スーラ、ヘイリー・ルー・リチャードソン
配給:東宝東和
2017年/アメリカ/117分
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