本作は、宮沢賢治が愛した食や音楽を切り口とする“愛と青春の旅立ちの物語”。「銀河鉄道の夜」「雨ニモマケズ」などで知られる作家・宮沢賢治だが、孤高の存在として語られる印象とは裏腹に、実はユーモアに溢れた好奇心の人だった。どんな人物で、如何なるものを食したのか、そしてそれは早逝する最愛の妹への深い愛情が秘められていた―。若かりし頃の天真爛漫な宮沢賢治の青春時代を食やクラシック音楽を通して、家族や親しい人たちとの関わりを描く。主人公、宮沢賢治を演じるのは鈴木亮平。
今回、主人公・宮沢賢治を取り巻くキャスト陣が発表された。主人公・宮沢賢治を演じる鈴木亮平、賢治の最愛の妹・宮沢トシを演じる石橋杏奈をはじめとした実力派キャスト陣が集結した本作。自由奔放な賢治に振り回されるが後に賢治の良き親友となる高校の音楽教師・藤原嘉藤治役に山崎育三郎、好きな音楽や文学を通じて次第に賢治に惹かれていく小学校教員・櫻小路ヤス役に市川実日子、おっとりした性格で賢治を含む5人の子どもたちを優しく見守る母・宮沢イチ役に神野三鈴、代々続く質屋を継いでほしいと思いながら作家を夢見る賢治を厳しく育てる父・宮沢政次郎役に平田満が出演。そして、柳沢慎吾、おかやまはじめ、竹財輝之助、井之脇海、犬飼直紀など個性豊かなキャストが若き賢治を育む人情を彩る。
併せて、ポスタービジュアルが解禁された。宮沢賢治という一人の人間を「まるで今そこに生きているかのようにのびのびと演じられたらと思います」と語る鈴木亮平が泣いて笑って躍動する瑞々しい賢治の青春時代を体現する。
山崎育三郎(藤原嘉藤治役)コメント
「宮沢賢治の食卓」藤原嘉藤治役の山崎育三郎です。嘉藤治は音楽教師であり、賢治の良き親友です。自由奔放な賢治に振り回される事もありましたが、嘉藤治にとって賢治の天性の才能は憧れでした。音楽家としては、嫉妬する時もありましたが、賢治との出会いが嘉藤治の人生を変えていきます。今では、親友・賢治役の亮平さんが愛おしくてしょうがないです。そして今回、音楽教師・嘉藤治は、ピアノを弾くシーンがとても多く、芝居以外の時間はピアノの猛特訓でした。ピアノシーンも見所です!!
市川実日子(櫻小路ヤス役)コメント
大正という時代に、一風変わった宮沢賢治さんと出逢い、当時の女性として独特の感性の持ち主だったヤスは、人間的好奇心と強い肯定感が生まれたのではないかと思います。人と人が出会う、喜びと戸惑いと哀しみ。今、撮影を通して、たくさんの感情を教えていただいています。初めての花巻の言葉は、なんともかわいらしく、難しい。この作品の賢治さんは、生きていくのに大事なことってなんだろう?という素朴な疑問へ、明るく軽やかに答えてくれるような予感がしています。
神野三鈴(宮沢イチ役)コメント
足元にころがる石から宇宙まで想像の翼を広げ、すべての命に光と尊さを見つけた宮沢賢治。その賢治を大らかに優しく演じる鈴木亮平さん。私が演じる母イチは、そんな賢治を産み静かに見守る花巻の大地や自然のようなそんな存在でありたいと願っています。物語を創る喜びに溢れた御法川監督のもとに集まった素晴らしいスタッフキャストの皆さんと人として愛に悩み苦しみ、喜びを生きた賢治の物語を皆様にお伝えできたら、、。そして、またあらためて賢治が残した作品にふれるきっかけになって頂けたら幸せです。
平田満(宮沢政次郎役)コメント
宮沢賢治の父、政次郎をやるにあたって御法川監督から言われたことは、単に厳しい封建的な父親ではないということです。家長として威厳は保ちつつ、家族を愛し、人々への思いやりも持ち合わせた男にしてほしいとも言われました。この温かな心やさしい物語にふさわしく、人間味にあふれた、実在感のある父親像を造形できたらうれしいです。厳しい現実と賢治の求める理想の橋渡しの役目もあるのかな、とも思います。決して大上段に構えることなく心洗われる美しい物語を、共感をもってご覧いただけたら幸せです。
「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」は2017年6月17日(土)よりWOWOWにて放送開始!
毎週土曜日22:00開始、第1話無料放送
監督:御法川修
原作:魚乃目三太「思い出食堂」(少年画報社刊)
出演:鈴木亮平、石橋杏奈、山崎育三郎、市川実日子/柳沢慎吾、おかやまはじめ、竹財輝之助、井之脇海、犬飼直紀/神野三鈴、平田満