4月26日に行われた完成披露舞台挨拶はクランクアップ後初めてキャストが集結したイベントとなったが、劇中さながらのまるで家族のような掛け合いを見せたキャストたち。今回の公開を翌週末に控えたイベントでは、完成披露舞台挨拶に参加した7人のキャストと山田洋次監督に加えて中島朋子も登壇、事前に募集した「家族についてのお悩み」に登壇者が答えるなど、和気あいあいとしたムードで行われた。
本作の注目シーンとして“家族会議”があるが、前作に引き続き“家族会議”の撮影に挑んだ妻夫木は「映画の中では楽しい雰囲気だけど、一つの戦いが始まるという感じはあります」と気合いたっぷりで撮影に臨んでいることを明かし、現場の様子は「ピリッとした緊張感の中でやっています」と語った。また、蒼井は同シーンの撮影があった日には「前回と同じご飯屋さんを橋爪さんに予約していただいた」と振り返り、家族のような仲の良さを明かした。
「家族」をテーマに寄せられた手紙の中から登壇者が答えるコーナーでは、「三世代で食事をする際の好み」についての質問が寄せられ、ポイントを「頼み方」だと答えた西村は「当たり前のように言うとカチンとくる。ちょっとした気遣いが大事」とアドバイス。しかし、山田監督から「実践していらっしゃる?」と問われると西村は「それは別ので話で・・・」と言葉を濁し、場内の笑いを誘った。また、実際に三世代で同居している正蔵は「毎日が戦みたい」と笑いを誘いつつ「三世代の食事は大変」と明かした。
さらにイベントでは登壇者から、会場の観客に向けて質問を投げかける場面も。西村が「旦那が仕事から帰ってきた時に、お帰りさないと言っていますか?」という質問に、多くの観客が「言っている」と回答し、その様子に西村は「出来た皆さまですね」と感心していた様子を見せた。また、正蔵から「姑とうまくいっていない方はいますか?」という質問が投げかけられると、観客からは「うまくいっている」という答えが多く、この結果に正蔵は「うらやましいなあ」とコメント。しかし、実際は“三世代が同居していることが少ない”ということが分かると、正蔵は「うちが当たり前だと思っていた」と答え、山田監督から「それは違う」とツッコみが入り、笑いが起きる場面もあった。
今回のイベントについて印象に残ったことを聞かれた蒼井は「(会場に集まった)女性の意見を聞けるはずが、正蔵さんのお話が一番インパクトがあった(笑)」とコメントし、会場の笑いを誘い、山田監督は「作り手にしてみれば話題の宝庫みたいな感じがします」とリアルな観客からのコメントを楽しんでいたことを明かした。
2016年3月に公開され、“熟年離婚”をめぐり大騒動を繰り広げる家族の姿を滑稽かつ温かく描いたストーリーで、観客動員人数120万人、興行収入13億円を記録した前作『家族はつらいよ』。国民的映画『男はつらいよ』の山田洋次監督がシリーズから20年を経て生み出した、まさに喜劇映画の決定版がパワーアップしてスクリーンに帰ってくる。お馴染みとなったあのお騒がせ家族が再集結し、風吹ジュン、劇団ひとり、笑福亭鶴瓶ら豪華キャストも加わる。
映画『家族はつらいよ2』は2017年5月27日(土)より全国で公開!
原作・監督:山田洋次
出演:橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、藤山扇治郎、オクダサトシ、有薗芳記、広岡由里子、近藤公園、北山雅康、徳永ゆうき、小林稔侍、風吹ジュン、中村鷹之資、丸山歩夢、 劇団ひとり、 笑福亭鶴瓶(特別出演)
配給:松竹
©2017「家族はつらいよ2」製作委員会