トロフィーを受け取る野沢雅子

「第26回日本映画批評家大賞」の授賞式が5月16日(火)に東京芸術劇場で行われ、アニメ部門、実写映画部門の各受賞者が登壇した。

日本映画批評家大賞は、水野晴郎、淀川長治、小森和子ら批評家たちが「日本にもニューヨーク映画批評家協会賞のようなものがあったらいいな」という気持ちで1991年に立ち上げられ、今回で26回目を迎えた。

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アニメ部門では、声優賞を受賞した野沢雅子が「よく頑張ったね、というご褒美をいただいた」と笑顔でトロフィーを受け取り、自身が声優を務めたTVアニメ「ど根性ガエル」の貝塚ひろしの声で「おらがんばったぞ、たまげたな!」と披露し、会場からは大きな歓声が起きた。

ダイヤモンド大賞を受賞した松本零士は、手塚治虫と幼少期に同じ時間に同じ場所で同じ作品を観ていたことや、石ノ森章太郎と同じ年月日に生まれたことなどを語り「お二人は他界されましたが、本当に楽しい青春でした」と笑顔を見せた。さらに「これからも頑張るつもりで、3本作るつもりです。力の限り頑張ります」とさらなる活躍を期待させた。

また、『聲の形』を制作した京都アニメーションからはキャラクターデザインを担当した西屋太志が登壇。「大変光栄に思っています」と受賞を喜び「当社の一番の強みは、誠実さ、寄り添って作っていくこと、チームワークだと思っています」と語り、本作においても山田尚子監督のもと「スタッフ全員で支えて、作品を形作っていきました」と語った。

その他の受賞者は下記の通り。

受賞者一覧

≪アニメ部門≫
作品賞/『聲の形』
監督賞/新海誠『君の名は。』(※欠席)
声優賞/野沢雅子
ダイヤモンド大賞/松本零士
≪実写部門≫
作品賞/『湯を沸かすほどの熱い愛』
監督賞/中野量太『湯を沸かすほどの熱い愛』
主演男優賞/小林薫『続・深夜食堂』
主演女優賞/宮沢りえ『湯を沸かすほどの熱い愛』(※欠席)
助演男優賞/東出昌大『聖の青春』
助演女優賞/杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』
新人賞(小森和子賞)/高畑充希『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』
   (南俊子賞)/岩田剛典『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(※欠席)
新人監督賞/小路紘史『ケンとカズ』
ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞)/奈良岡朋子、小松政夫
ダイヤモンド大賞(淀川長治賞)/樹木希林
ドキュメンタリー賞/日比遊一『健さん』
編集賞(浦岡敬一賞)/穗垣順之助『ちはやふる』
特別賞/岩波ホール、佐藤忠男
脚本賞/西川美和『永い言い訳』
映画音楽賞/加古隆『エヴェレスト 神々の山嶺』(※欠席)
撮影賞/北信康『エヴェレスト 神々の山嶺』

野沢雅子

松本零士

トロフィーを受け取る松本零士

酒井雄一(新海誠の代理受賞)

西屋太志