高橋克実、森川葵

「いけばなの根源池坊展 東京花展」開会式が5月24日(水)に日本橋三越本店にて開催され、映画『花戦さ』公開を記念した特別企画「花戦さの世界展」コーナーが設置されるのに合わせて、映画に出演する高橋克実と森川葵が登壇した。

華道家元池坊(本部:京都市中京区)が「花の力」をテーマに開催する「いけばなの根源池坊展 東京花展」では、華道家元四十五世 池坊専永、次期家元 池坊専好の大作をはじめ、関東地区で活躍する池坊の華道家約460人の作品が展示される。また、池坊専好(初代)の活躍を描いた本作『花戦さ』の公開を記念して、撮影で使われた衣装や小道具、さらに劇中に登場する織田信長をうならせた幅4メートルの大砂物(大作いけばな)が展示される。開会式には、華道家元四十五世 池坊専永、次期家元 池坊専好、事務総長 池坊雅史のほか、池坊専好(初代)の幼なじみである吉右衛門役を演じた高橋克実、天才絵師・れん役を演じた森川葵が登壇した。

劇中で池坊専好の幼馴染を演じた高橋克実は、本展のテーマでもある“花の力”にちなんで「映画の中にも『花の力』というセリフが何回も出てきます。撮影中は花をいけさせていただきましたが、なかなかうまくいかない。やっていくうちに、心が洗われ、短い時間でしたが『花の力』に触れました。和の文化に触れられた」と挨拶。森川も花をいけたのは初めてということで「とても難しかった」と感想を語り「お花は最後のひとつまでどのように完成するか分からない。映画もクライマックスを見届けるまでどうなるか分からない映画です」と本作をアピールした。

本展では劇中に登場したような大作も展示されており、実際に鑑賞した高橋は「(大作の)シーンに関わっていないので生で見たのは初めて」と興奮気味に語り、さらに「生きている」と感じたと明かした。森川も「あれだけ大きなものもある。まだまだ知らない世界で奥が深い」といけばなの世界に圧倒されている様子。

プライベートでも花を送りあったりすることがあるという高橋。森川も「クランクアップする時にももらう」と日常的に花を送ったりもらったりする機会があることを明かし、「男性からもらったどうですか?」という質問には「気持ちなので、私はうれしいです」と笑顔で答えた。また、“森川を花にたとえると?”という振りに高橋は「神出鬼没なのでたんぽぽ。いろんなところに飛んでいくから」とその理由とともに答えると森川は「たんぽぽって力強いイメージ」と意外な答えに驚きつつも笑顔を見せた。

野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市という「狂言」「歌舞伎」「日本映画界」のトップが競演する痛快エンターテインメントである本作。信長、秀吉といった戦国武将と関わりを持つ千利休とも親交があった、池坊専好という実在した京都の花僧の物語。戦国時代、時の天下人である秀吉に専好が単身立ち向かう姿を痛快に描く。主演の野村萬斎が池坊専好を演じるほか、山内圭哉、和田正人、吉田栄作、竹下景子らが出演する。

高橋克実、森川葵

高橋克実、森川葵

高橋克実、森川葵


映画 『花戦さ』は2017年6月3日(土)より全国で公開!
監督:篠原哲雄
原作:鬼塚忠「花戦さ」(角川文庫刊)
出演:野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市、高橋克実、山内圭哉、和田正人、森川葵、吉田栄作、竹下景子
配給:東映
©2017「花戦さ」製作委員会