公開初日を迎えたこの日はモギ奥さんことリンちゃんを演じたジェン・マンシューが来日し、さらにモギさんを演じた中野裕太と揃って、本物の茂木夫妻と舞台上で初共演を果たした。登壇者から本作に込めた想いが語られたほか、撮影秘話などが飛び出し、映画の内容と同じくなごやかなイベントとなった。
中野は本作の魅力について「めちゃくちゃピュアなところ」を挙げ「恋愛が成就して結婚するまでを、キスシーンもないくらいにプラトニックに描いている」と語った。続けて、背中が大きく開いた大胆かつシックな黒いドレスに身を包んだマンシューは「みなさんこんにちは、マンシューです」と日本語を披露し「見ていただいた後は、台湾や日本の観光地に行ってみたいと思うんじゃないでしょうか」と笑顔で挨拶した。
非常に仲の良いキャストとスタッフだが、マンシューは「富士山が見れなくて、モギサンと富士山をかけて、『富士山は見れなかったけどモギサンがいますよ』って言ったら誰も共感してくれなかった」と明かし、中野も「劇中で言われたけど分からなかった(笑)」と返し、マンシューは「寂しかった」と残念そうな様子を見せた。
本作では偶然の出会いから結婚にまで発展する恋愛を描いているが、理想の女性像を聞かれた中野は「優しくて、一緒にいて明るくて楽しい人」と語った。また、マンシューは理想の男性に出会ったら「リンちゃんと同じように『大好きです!』って自分から迫っていきたいと思います」と語った。また、モギ夫妻には「リンちゃんはモギサンという素晴らしい方に出会えて、映画にまでなった。もしそうじゃなかったら私たちはここに立っていなかったですね」と笑顔を見せた。
イベントの中盤では、本作の主題歌「ハンブンコ」を担当したerika hitomiからマンシューに花束の贈呈が行われた。またerikaは「普段はただの大学生ですが、これを機にただの大学生を卒業したいと思います!」と決意を語った。最後に谷内田監督は「気軽に見てもらえる映画です。大切な人と見てもらえればいいなと思います」とメッセージを送った。
Facebookで知り合った台湾全力女子「リンちゃん」と日本人緩慢男子「モギさん」が距離を縮め、ゴールインするまでの過程をたどる実話から生まれたラブストーリー。Facebookで32万以上のイイね!がついた驚きの実話のメガホンを取るのは谷内田彰久監督。大胆で活発、くるくる変わる表情が魅力的な「リンちゃん」を演じるジエン・マンシューは、若手発掘を目的とされる映画祭で助演女優賞を獲得するなど、演技派の注目女優。少し控え目だけど「リンちゃん」を大切にしたいと思っている「リンちゃん」の夫となる「モギさん」役を中野裕太が演じる。
映画『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』は全国で公開中!
監督:谷内田彰久
原作:モギサン&モギ奥さん「ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。」(新潮社)
出演:ジエン・マンシュー、中野裕太、ワン・サイファー、蛭子能収、リン・メイシュー、大谷主水、岡本孝、与座重理久
配給:朝日新聞社/アティカス
©“Mamadame” production committee