物語の舞台は19世紀末、エッフェル塔が建設中の花の都パリ。パリ・オペラ座の舞台に立つことを夢見ていた少女は、元バレリーナと運命的に出会い、情熱と勇気を胸に新しい世界に飛び込む。セーヌ川にかかる橋の上、エッフェル塔の下、賑やかなお店でフェリシーは軽やかに跳ね、優雅に踊る―アニメーションだからこそ描けた魔法のようなきらめきと、その躍動感に目も心も奪われる。声の出演に、エル・ファニング、デイン・デハーン、カーリー・レイ・ジェプセンが参加。フェリシーの何度でも立ち上がる明るく前向きな姿に、夢を忘れかけた大人も、夢を追いかけている真っ最中の子供たちも、思わず心が踊り出す―。
今回、日本語吹き替え版の公開が決定し、ボイスキャストが発表された。主人公の少女フェリシー役を演じるのは、今最も輝きをはなっている若手女優・土屋太鳳。洋画アフレコに初挑戦となる土屋。“夢に向かってまっすぐなフェリシーにぴったり”ということに加えて、土屋自身もバレエを習っていた経験があるという共通点があることが今回のキャスティングを生んだ。さらに、運命的な出会いを果たしフェリシーにバレエを教えることとなる元バレリーナ・オデット役に黒木瞳、オデットの雇主でフェリシーの夢に立ちはだかるライバル・カミーユの母親ル・オー夫人役に夏木マリが決定した。
土屋太鳳(フェリシー役)コメント
―洋画アフレコに初挑戦されていかがでしたか?
洋画アフレコの日本語には、独特の空気感やリズム感があると思うのです。それは「日本とは違う文化や言語から生まれる動きや表情に対して、日本語をあてるという難しさ」に、たくさんの先輩方が試行錯誤してこられた中で育まれたリズムやテクニックだと思うので、はじめのうちは、その魅力と難しさに圧倒され、打ちのめされていました。一秒一秒を巻き戻し繰り返すことで少しずつフェリシーと心を近づけ、一体になることを目指しながら演じたのですが、現場での演出や指示が本当に分かりやすく、私が抱えていた迷いや悩みを驚きや喜びに替えていただきながら挑戦することが出来ました。本当に感謝しています。
―フェリシーは11歳の女の子で、土屋さんも小学5年生の時に、オーディションに応募されて芸能界入りを果たされていますが、ご自身と重なる部分はありましたか?
フェリシーと重なる部分はありました。私自身が演技の仕事にスタートをきった年齢と近かったことは、本当に嬉しい偶然でした。思春期ならではの気持ちの揺れはフェリシーのほうがずっとお姉さんで、むしろ今の自分と重ね合わせる感じだったのですが、夢に向かっている人、夢が近づいているかもしれない人には、年齢や性別やジャンルに関わらず共感出来る物語ではないかと思います。アフレコをして気がついたのですが、フェリシーはじめ登場人物の容姿や表情、姿勢、動き方が時間の経過や様々な経験と共に変わってくるんです。細かい変化なのですが「あ、フェリシーたちは大人になろうとしているんだ!」ということが映像から強く伝わってくるので、声もその成長に合わせようと工夫をしました。フェリシーの成長を、声からも感じていただけたら嬉しいです。
映画『フェリシーと夢のトウシューズ』は2017年8月12日(土)より新宿ピカデリーほか全国で公開!
監督:エリック・サマー、エリック・ワリン
声の出演:エル・ファニング、デイン・デハーン、カーリー・レイ・ジェプセン
配給:キノフィルムズ
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