「月刊アフタヌーン」(講談社刊)で連載され、その圧倒的な画力と斬新な殺陣描写により「時代劇」というジャンルを超えたと話題を呼んだ本作。木村が演じるのは、不死身の体を持つ剣士・万次。「面倒くせぇ」が口癖だが、頼りがいのある男が引き受けたのは、“最初で最後”の少女の用心棒だった。海外の映画祭でも高く評価されている三池崇史監督がメガホンを取る。主題歌はMIYAVIが担当する。
本年度カンヌ国際映画祭「アウト オブ コンペティション部門」に選出された本作。プレススクリーニング(報道関係者向けの上映)では450席が満席となり、公式上映には木村拓哉、杉咲花、三池崇史監督が出席し、同映画祭最大の劇場「グラン テアトル リュミエール」の2300席が超満員となった。クライマックスの300人斬りのシーンで木村が登場すると観客からは歓声が上がり、上映後には鳴りやまない拍手が起こる、スタンディングオベーションとなるなど大盛況となった。
今回、アメリカ、オーストラリア、ドイツに加え、イギリス、オーストリア、スイス、ニュージーランドでの公開が決定した。5月18日時点で、米批評家サイト"Rotten Tomatoes"での批評家の評価は80%、世界最大のオンラインデータベース"IMDb"での評価ポイントは☆8.2を獲得。辛口な批評で有名な「ガーディアン紙」レビューで星4つを獲得するなど、カンヌ国際映画祭で作品を鑑賞した多くの海外メディアから高い評価を得ている。
Hollywood Reporter(アメリカ/映画エンタメ情報週刊誌)
三池監督の記念すべき100作品目となる『無限の住人』は、彼の溢れ出る無鉄砲なエネルギーと才覚が失われていないことを特徴づける最高峰の作品だ。近年のハリウッドのどのアクション映画よりも力強いスタイルを持ち合わせるが、皮肉にもこの作品は今年のカンヌ唯一の大手スタジオの作品なのだ。ユーモアがありバイオレンスに満ちた唯一無二の作品は、ワーナー・ブラザースの日本部門が製作。本社バーバンクのエグゼクティブ達がこの作品を手本にして、『スーサイド・スクワッド2』を三池監督に任せることも夢ではないだろう。
Screen Daily(イギリス/映画情報サイト)
多くの作品を手掛けてきた三池崇史監督の100作品目。沙村広明の大人気アクションコミック×三池崇史の鮮やかなシネマパンクがさく裂。オリジナリティ溢れるバイオレンスな復讐劇は、艶やかでハイエンドな仕上がりは味わい深い。主演はアジアのエンターテイメント界のスター、木村拓哉。不死身の男は、傷を負った瞬間癒される。ただこの不死身という運命もまた諸刃の剣なのである。
First Showing(アメリカ/映画情報サイト)
数時間前に本編を観終えてきたばかりだが、これはヤバい! サムライたちが何百人も束になって戦いを繰り広げている様はまさに圧巻! バイオレンスもクスリと笑えるシーンもある。そしてセットも衣装もゴージャスだ。
The Upcoming(イギリス/エンタメ情報サイト)
剣戟アクションの演出は称賛されるべき出来。撮影法も素晴らしく、それはまるで薄暗いブリューゲルの絵画のようだ。三池監督は、様々な登場キャラクターたちの道徳観も問う。彼らの悪を正当化しながら、彼らの行動を罰する事が出来るのか? 浮世離れした面白さが、絶え間なく続くエンターテイメントだと言える。
Flickreel(イギリス/映画情報サイト)
三池監督は往年の時代劇の手法でアクションシーンを撮影する。それはまるで深作欣二監督の作品を思い出させ、しかし速いフレームで役者を追いながら緊迫感を漂わせる彼の近代的な映画マジックも盛り込まれる。クライマックスは『十三人の刺客』に比類するレベル。だが『無限の住人』はドラマのあるスリリングなアクション映画でもあるのだ。
The Guardian(イギリス/新聞)
三池ワールドが全開。そのアクションは、『LOGAN/ローガン』や他のハリウッド作品とも違う。アクションで衣装がなびくたびに興奮が止まらない。
映画『無限の住人』は2017年4月29日(土・祝)より全国で公開!
監督:三池崇史
原作: 沙村広明「無限の住人」(講談社『アフタヌーン』所載)
出演:木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、北村一輝、栗山千明、満島真之介、金子賢、山本陽子、市川海老蔵、田中泯/山﨑努
配給:ワーナー・ブラザース映画
©沙村広明/講談社 ©2017映画「無限の住人」製作委員会