初主演映画の初日舞台挨拶に立った主演の岡本夏美は「幸せな気持ちでいっぱい」と笑顔で挨拶。岡本演じる亜樹のライバル役を演じる増田有華は「映像に映る自分が怖くて震えた」と本作の感想を明かし笑いを誘った。また、原作者でモデルとなった二階堂亜樹は、この日リーグ戦で対局を終えて登壇し「まさか自分が映画になるとは思ってなくて、今でも信じられない」と気持ちを明かした。
本作で、初対面となった岡本と増田だが、最初に顔を合わせたときには「(岡本が)ちょっと怖がってた」と明かした増田。その岡本は増田の印象を「強い役をされる方ってどんな方なんだろうと見てしまった」と振り返り「目力が強い」と明かすと場内からは大きな笑いが起きた。しかし増田は「夏美ちゃんから話しかけてきてくれて、肝が据わった若い子がいるなと思って仲良くなりました」と仲の良さをアピールした。岡本と姉妹役を演じた中山絵梨奈は、岡本の印象について「静かなイメージがあまりない」と明かし「笑顔のせいですかね、人懐こい」と岡本が愛されキャラであることを感じさせた。
また、注目して欲しいところについて中村祐太郎監督は「ケーキを食べるところは、僕の監督人生で一番のショット。紙が政が降りてきた」と自信を見せたが、演じた中山は「カットがかからないからずっと食べてた」と振り返り、中村監督は「食べてるって素敵じゃないですか。ずっと見てたい」と答えると、岡本がすかさず「監督の(中山)絵梨奈ちゃん贔屓はすごいんですよ!」と暴露。一方の増田について中村監督が「増田さんは一番距離を置く」と明かすと、増田は「監督後で裏で・・・」と冗談を交えて語った。
映画のテーマにもなる“決意をする瞬間がポイント”について、3月に高校を卒業したばかりの岡本は「芸能界一本でいくか、進学するかの分岐点」と人生の分かれ道であったことを明かした。また、元AKB48のメンバーである増田は「14歳の時にAKB48の第二期生オーディションに合格したとき」と明かし、その時のことを「母親が勝手に応募したのでアイドルになるとは思ってなかった。衣装合わせをして、今まで着たことがなかった丈のフリフリ衣装を着たときに“私はこの世界で生きていく”と覚悟を決めた」とまさに一大決心であったことを語った。しかし「11年目にしてちょっと崩れてる・・・」とコメントし、場内からは笑いが起きた。
中山が、小学3年生の時に転校をしたことで「明るく変わりたいと思って、バスケ部に入って、そこから今の仕事につながるオーディションのことを知った」とターニングポイントであったことを明かすと、中村監督が自身の“覚悟を決めた瞬間”を語ろうとしたところで時間が来てしまい「おもしろい話があったんですけど大丈夫です」とコメントし、終始和気あいあいとした舞台挨拶は幕を閉じた。
原作コミックスは家出、中卒、親の離婚、倒産、一家離散・・・、人気・実力No.1麻雀女流プロ・二階堂亜樹の知られざる過去を描いた物語。幼少期に両親が離婚し、親戚に預けられ、中学3年生の頃、雀荘を転々とし、プロデビュー後は数々の麻雀大会やイベントに出場、多岐にわたる活躍をみせた。主人公のアキを演じるのは「Seventeen」の専属モデルで女優としても活躍する岡本夏美。メガホンを取るのは、昨年劇場デビュー作『太陽を掴め』を公開した中村祐太郎監督。
映画『女流闘牌伝 aki-アキ-』は2017年6月3日(土)よりシネマート新宿ほかで公開!
監督:中村祐太郎
出演:岡本夏美、増田有華、中山絵梨奈、彩輝なお/岩松了
配給:AMGエンタテインメント
©2017花崎圭司・大崎充/竹書房/『aki』製作委員会