祖父の葬儀をきっかけに、それぞれの事情を抱えた家族が久々に集合、ある事件をきっかけに、みっともないほどの本音をさらけだし、やっかいだけど“本当の家族”と未来へ踏み出していく珠玉の物語。
今回、既に発表されている主演の岸井ゆきのに続き、家族役として岩松了、光石研、水野美紀、美保純、岡山天音ら物語に一層深みを与える実力派キャストが発表された。失業した事を親戚や近所にひた隠しにして家族からは父親の威厳をすっかり失っている長男・昭夫役を岩松了、一番の常識人に見えるがどこか滑稽な吉子(岸井ゆきの)の父親・次男:清二役を光石研、東京で成功し、真っ赤なフェラーリに乗って登場する自由気ままに生きる独身の長女・薫役を水野美紀、昭夫との離婚後、祖父の葬儀で久々に昭夫と気まずい再会を果たすことになる昭夫の元妻・ふみ江役を美保純、父親を影で馬鹿にしながら、自らは大学浪人中かつ引きこもり中の昭夫の息子・洋平役を岡山天音が演じる。
岸井ゆきの(吉子役)コメント
炎天下の熊本をともに過ごし、闘った、心強すぎる皆さんです。毎日全員野球で、一緒に、物語を紡いでいきました。ある1日、田んぼの真ん中で「主題歌はこの人に歌って欲しいんだ」と監督がかけたのがYogee New Wavesの曲でした。そのまま、この映画のエンディングのような時間が流れたのを覚えています。まさか書き下ろしていただけるなんて。夢みたいだ!
森ガキ侑大監督 コメント
この脚本を読んだときに、生と死についてすごく考えさせられ、同時に家族のあり方ももっと深く考えるようになりました。僕がこの映画と向き合い完成させる事で一人でも多くの方が生きる意味、そして家族のあり方に向き合ってもらえる一要素になればうれしく思います。描きたかったキャラクターにぴったりの配役で、演出している間もずっと笑いをこらえるのに大変でした。こんな群像劇みたことないぞって自信をもって言えるのも、岸井さんを中心に個性あふれる素晴らしすぎる役者の方々が臨機応変に一つのゴールにむかって、笑いながらかけづり回ってくれたおかげです。あの夏の熊本での撮影は一生忘れません。僕も初長編作品、岸井さんも初主演というので主題歌も絶対に初のアーティストって漠然と決めていて、一緒に大きくて新しい波を作っていけるアーティストを探していたときにヨギーと出会いました。映画完成まで本当にいろんな事があったんで、曲があがった瞬間にようやくここまできたんだなって、涙がこみ上げてきました。多くの方にヨギーとこの映画の化学反応を皆さんにみてもらいたいです。
さらに主題歌には、FUJI ROCK FESTIVAL’17を始め、数々の人気フェスにも出演や新アルバム「WAVES」リリースで話題沸騰中の角舘健吾(Gt.Vo)、粕谷哲司(Dr)、竹村郁哉(Gt)、上野恒星(Ba)によるシティポップバンド Yogee New Waves(ヨギーニューウェーブス)が書き下ろした『SAYONARAMATA』(BAYON PRODUCTION)が決定した。初めて映画に楽曲提供となるヨギーのメロディは、様々な想いや心象を抱えながらも、前に向かう人を後押しするように彩る。
角舘健悟(Yogee New Waves)コメント
かんかん照りの日射降り注ぐ、無情なまでの晴天。温度の隙間を縫うようにするりと風の糸がほどけては、心もまたほどけてゆく。祖父に会いにいこう!
とある夏の地方都市。吉子(岸井ゆきの)彼氏とのセックスを中断して鳴り続ける電話をとると、それは、祖父の訃報だった。二階から、草むしりをする父・清二に声をかける―「おじいちゃん、死んじゃったって。」祖父の葬儀のために、久々に集合した祖父の3人の子とその家族は、父の死を悲しむひまなく準備に追われていく。そんな中、それぞれのやっかいな事情が表面化し、とある事件をきっかけに、みっともないほどの本音をさらけだす。そんな親族に呆れならがらも、流れに身を任せていた吉子は―。
映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』は2017年11月にテアトル新宿ほか全国で公開!
監督:森ガキ侑大
出演:岸井ゆきの、岩松了、美保純、岡山天音、小野花梨、赤間麻里子、池本啓太、五歩一豊、大方斐紗子、 松澤匠、水野美紀、光石研
配給:松竹メディア事業部
©2017「おじいちゃん、死んじゃったって。」製作委員会