世界中で社会現象を巻き起こした大ヒット映画の続編『フィフティ・シェイズ・ダーカー』ではセンシュアルな世界を美しく彩る劇中衣装にも注目が集まっている。

巨大企業の若き起業家にしてCEO、女性ならば誰もが憧れずにはいられない超絶イケメンのグレイと、それまで恋の経験がなかった女子大生アナの特異な恋愛模様を過激な描写で描き、世界中の女性を虜にした前作。本作では、官能世界の過激さはもちろん、より深さを増したドラマティックな展開が繰り広げられる。引き続き、アナ役をダコタ・ジョンソン、グレイ役をジェイミー・ドーナンが演じるほか、グレイをSMの世界にひき込み“育てた”女主人・エレナ役をキム・ベイシンガーが演じる。またテイラー・スウィフト、元ワン・ダイレクションのゼイン・マリク、ホセ・ジェイムズなどのアーティストが集結し、映画の世界観を構築する。

本作独特のセンシュアル(=官能的)な世界観を美しく彩るこだわり抜かれた衣装の数々。オシャレで洗練されたワードローブを着こなす登場人物の魅力を紹介する。

工具店でアルバイトする女子大生だった頃から、念願だった出版社に就職しキャリアウーマンとしての道を歩み始めているアナ、そしてこれまでの女性には持つことのなかったアナへの愛情に気づき、一人の男として再度アプローチするグレイ。本作では、そんな2人の前作から成長した愛の物語がさらにドラマティックに展開していく。劇中のアナは、ドット柄でネイビーのシースルーワンピやブラックのレースブラウスといったちょっぴり大人で色気のあるオフィススタイルを意識し、またグレイもカッチリ決めたスーツスタイルの多かった前作から、本作ではスキニーシーンズをワードローブに加え年相応の男らしさを引き立てるなど、2人の生活の変化が衣装にも表れている。

劇中の衣装を担当するシェイ・カンリフは「全ての衣装に官能的な要素を取り入れようと心を配ったし、2人の恋愛が発展するにつれて、よりセクシーにしようと思った。それにアナの衣装の大半は、あるシーンでは普通の衣装として登場しても、のちの誘惑的なシーンでまた登場したりするから、仕事に着て行けて夜のデートにも使える服装にしなければならなかった。アナが衣装を脱ぐ時、カメラ映えするかも重要なポイントだった」と、2人の変化を衣装に滲ませるだけでなく、セクシュアルなシーンにも気を遣っていたことを明かしている。

普段着では落ち着いたカジュアルスタイルをチョイスする一方、本作の見せ場でもある煌びやかな仮面舞踏会に参加するシーンでは、グレイはアナのために、ドルチェ&ガッパーナやディオール、ヴァレンティノ、マイケル・コースといった女性の憧れであるハイブランドのドレスで彩られた夢のようなウォークインクローゼットを用意する。あまりの広さにアナを演じたダコタ・ジョンソンも驚いたようで「アナのクローゼットは本当に見ものだったわ。あれは、本当に巨大だった。それに、とても美しくて、すてきな洋服がいっぱいあった。実際に私があのクローゼットを使っていたら…もう大変よ」とコメントを寄せている。

そんなアナがパーティで身に纏ったのは、フランスのファッションデザイナーであるモニーク・ルイリエとカンリフがコラボーレーションして作成したサテンのドレス。カンリフはモニークについて「モニークは1930年代を彷彿とさせる美しいサテンのドレスを作っているの。私は舞踏会のシーンのドレスにハリウッドのテイストを加えたかった。アイデアをまとめたファイルを作って、ダコタが持っていたドレスのイメージ資料と一緒にモニークに送ってスケッチを書いてもらうことにしたの。アナを豪華絢爛なシーンにおけるシンプルさの象徴のような存在にしたかったわ」と、自身のアイデアのほかにダコタのイメージも取り入れるなど、ドレスの対する強いこだわりを明かしている。

シンプルでありながらゴージャスさも兼ね備えたアナのドレスに合わせて、グレイには上品なバーバリーのタキシードをセレクトするなど、男性の衣装まで気を抜かないカンリフ。前作からさらにエロティックに、ドラマティックに深化したストーリーはもちろんのこと、その世界観を煌びやかに演出するキャストたちの衣装にも注目だ。

映画『フィフティ・シェイズ・ダーカー』は2017年6月23日(金)より全国で公開!
監督:ジェームズ・フォーリ-
原作:ELジェイムズ「フィフティ・シェイズ・ダーカー」(早川書房刊)
出演:ダコタ・ジョンソン、ジェイミー・ドーナン、リタ・オラ、キム・ベイシンガー、マーシャ・ゲイ・ハーデン
配給:東宝東和
©2017 UNIVERSAL STUDIOS