真田広之

『ライフ』のプレミア試写会が6月2日(月)に新宿ピカデリーで行われ、日本人キャストとして出演する真田広之が登壇した。

本作でISSに滞在する6人の宇宙飛行士の1人である日本人パイロットのショウ・ムラカミ役として出演する真田広之。客席から登場し、ファンとのグリーティングを行いながらステージに登壇すると「乗組員を代表して、やってまりました」と笑顔で挨拶。現在はロサンゼルスを拠点に映画やTVドラマなどで活躍しており、半年ぶりの日本滞在という真田。本作を引っ提げての滞在に「自分の作品を見てもらえる喜び、長年観てくださってる方に新作を見ていただける喜びがあり嬉しい。一人は寂しいんですけどね」と感謝の気持ちを語るとともに笑いを誘った。

本作はそのリアリティが話題となっているが「現実味のある話だと思った。ISSに日本人パイロットがいることは自然なので光栄でしたし、恥じない演技をしなければいけないというプレッシャーはありました」と明かした。また、自身の役どころについて「ミッションで一番のベテラン宇宙飛行士で、4度目のミッション。僕も過去に3つの宇宙物の作品に出てるので、僕にとっても4度目のミッション。生きて地球に帰りたい思いと、任務を遂行しなければいけない責任感が葛藤しているのでやりどころ」と振り返った。

また、撮影では「実際のISSをモデルにほぼ実物大で作った」と明かし「宇宙物なのに合成用のスクリーンがなく、贅沢な環境で撮影させていただいた」と語った真田。無重力空間の演技は「ハーネスを着こんで、裏でスタントチームが操作して移動したり、体重を移動させた」とCGに頼らない演技だったことを明かし、“宇宙飛行士役のベテラン”として監督から“マエストロ”と呼ばれていたと明かすと場内からは笑いが起きた。さらにハーネスでつられた状態の撮影が最長で4時間に及んだと言うが、胸につけた日の丸が「意地でも降りない」とモチベーションを保つきっかけになったと振り返ると、場内からは感嘆の声が聞こえた。

劇中では地球外生命体と対峙することになるが、実際に会ったら?という質問に真田は「会ってみたいが、どれくらい危険なのか分からないので遠目で見るところから始めて、相手のことが分かったら挨拶する」と答えると場内からは大きな笑いが起きた。また、『リング』(1998)に出演したこととかけて“貞子”と今回の地球外生命体とどちらが怖い?という質問に、笑いながらも「(貞子は)霊とは言え人間。今回は相手のことが分からないし、地球から離れたところで遭遇する。どっちの映画ということではなくて、主観としては今回の『ライフ』に登場する生命体のほうが怖い」と語った。

最後に真田は「いろいろなことが起こりますけど、一緒にISSに乗ったつもりで、火星への旅路を楽しんでもらいたいと思います!」とメッセージを送った。

「“いま”起こり得るリアルさを徹底的に追及した」実現可能な技術と舞台設定で作りあげられた本作。宇宙船という限られた空間で、次第に進化・成長する未知の恐怖と向き合う彼らは極限のプレッシャーと恐怖に直面していく―。宇宙飛行士のメンバーに、ライアン・レイノルズ、ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソン、そして日本が誇るハリウッド・スターの真田広之という豪華キャストが顔を揃える。メガホンを取るのは、ダニエル・エスピノーサ監督。

真田広之

真田広之

客席から登壇する真田広之


映画『ライフ』は2017年7月8日(土)より丸の内ピカデリーほか全国で公開!
監督:ダニエル・エスピノーサ
出演:ジェイク・ギレンホール、ライアン・レイノルズ、レベッカ・ファーガソン、真田広之
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント