10月25日(水)より開催される第30回東京国際映画祭において、アニメーション特集「原恵一の世界」が行われることが決定した。
2014年の第27回東京国際映画祭において初めて行われた日本のアニメーションを世界へと発信していく特集企画、アニメーション特集。これまでに、「庵野秀明の世界」(2014)、「ガンダムとその世界」(2015)、「映画監督 細田守の世界」(2016)が行われ、いずれも好評を得ている。日本のアニメーションが公開され100周年という記念すべき本年は、現在開催中の世界最大級のアニメーション映画祭・アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ、国内外より注目されている映画監督、原恵一監督の特集上映を行われることが決定した。
2014年の第27回東京国際映画祭において初めて行われた日本のアニメーションを世界へと発信していく特集企画、アニメーション特集。これまでに、「庵野秀明の世界」(2014)、「ガンダムとその世界」(2015)、「映画監督 細田守の世界」(2016)が行われ、いずれも好評を得ている。日本のアニメーションが公開され100周年という記念すべき本年は、現在開催中の世界最大級のアニメーション映画祭・アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ、国内外より注目されている映画監督、原恵一監督の特集上映を行われることが決定した。
優れた作家性と商業性を併せ持ち、これからの日本アニメを牽引する存在として期待される原監督は、『河童のクゥと夏休み』や『クレヨンしんちゃん』シリーズなど、オトナも泣けるアニメーション監督として注目されるだけでなく、実写監督作品『はじまりのみち』など、アニメの枠に囚われない幅広い映像作家として活躍している。また、最新作『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』は国内外多くの主要アニメーション賞を受賞し、新作が待望される。
氷川竜介(東京国際映画祭プログラミング・アドバイザー/アニメ特撮研究家)コメント
原恵一監督の映画は、日本の実像を様々な角度で写し出す。『クレヨンしんちゃん』には「失われた70年代の未来」や「正確な考証による時代劇」が出現し、時を超えた河童が現代社会の歪みを照射するなど、その試みは意外性に充ちている。自分を見失う中学生、戦時中に巨匠・木下恵介監督が抱いた悩み、闊達に生きた江戸末期の絵師たちなど、時代を超えて「日本人」を見つめるクールで多様な視線は、この一挙上映で改めて明らかになるに違いない。
「第30回東京国際映画祭」は2017年10月25日(水)~11月3日(金・祝)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!