今回解禁されたビジュアル

鬼才ジム・ジャームッシュ4年ぶりの最新作『パターソン』の予告編とメインビジュアルが解禁された。

本作は、ニュージャージー州パターソンに住むバスの運転手のパターソンと、妻のローラ、愛犬マーヴィンのいつもの7日間を、監督ならではの絶妙なユーモアと独特の語り口で切り取りとった美しさと優しさに溢れた物語。主人公パターソンを『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のカイロ・レン役で世界の注目を浴びるアダム・ドライバーが演じ、カンヌ国際映画祭での『光』の高評価が記憶に新しい永瀬正敏が『ミステリー・トレイン』以来、28年振りにジャームッシュ作品に再出演したている。本作でもジャームッシュの独特でオフビートな作風は健在、カンヌでも絶賛を受け、まさにこれまでの彼のフィルモグラフィーの一つの到達点と呼べる傑作になっている。

今回解禁された予告編では、パターソンという名の街に住み、パターソン行きのバスを運転する男パターソンが、秘密のノートに詩を書きとめ、妻との夕食後に、愛犬と散歩し、行きつけのバーに立ち寄る、そんな何気ない日常が美しい映像と共に映し出される。幻想的に登場する双子や、バーや街角で出会うユニークな登場人物たちとのやりとり、そして映像のラストには、永瀬正敏が登場し、その意味深な登場シーンから彼がこの物語にどのように関わっていくのか、想像を膨らませる内容となっている。またパターソンを振り回し、愛嬌たっぷりの熱演(!?)を見せる、昨年のカンヌ パルム・ドッグ賞を受賞した名犬マーヴィン役のブルドッグ、ネリーにも注目だ。

併せて解禁されたメインビジュアルは、パターソンが最愛の妻ローラと眠る毎朝の一コマが連なるデザインとなっている。一見同じようだが、よく見ると彼らの姿勢だけでなく、ベットの脇の本や木洩れ陽が少しずつ違うことなど、毎日の細かな違いに気づかせられる構成は、一見同じようだけど「毎日が、新しい。」パターソンの日々を表す優しく美しい仕上がりだ。『ストレンジャー・ザン・パラダイス』などの初期の傑作を連想させながらも、『コーヒー&シガレッツ』『ブロークン・フラワーズ』といった作品を経て、その映像表現と独特の世界観がより一層研ぎ澄まされた本作は、まさにジャームッシュ監督の集大成作品としてカンヌ国際映画祭をはじめ、世界で絶賛を受けている。

ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン。彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラにキスをして始まる。いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、心に浮かぶ詩を秘密のノートに書きとめていく。帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。そんな一見代わり映えのしない毎日。パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いと共に描く、ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。

映画『パターソン』は2017年8月26日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開!
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
出演:アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏
配給:ロングライド
2016年/アメリカ/118分
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