6月1日(木)から25日(日)の期間に東京と横浜で開催されていた米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2017」。今年度は世界140以上の国と地域から9,000本を超える作品が集まり、各部門・各プログラムで約250作品が上映された。20,000人を超える動員を数え、難民問題や性的マイノリティなど、現代の社会を観察して再構成した良作が注目された。
今回、日本のショートフィルム文化の発展・普及に貢献した作品・人物に贈られる話題賞、観客の投票によるオーディエンスアワード、オフィシャルコンペティション各部門別のベストアクター・アクトレスアワード、ミュージックビデオ部門優秀賞、ミュージックショート部門奨励賞が発表された。話題賞、観客賞受賞作品は、7月16日(日)より「SSFF&ASIA 2017受賞作品プログラム」として、横浜のブリリア ショートショート シアターにて上映される。
話題賞
『パカリアン』
日本のショートフィルム文化の発展・普及に貢献した作品・人物に贈られる「話題賞」。俳優・斎藤工が主演声優を務め、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」で最速上映された人形アニメーション『パカリアン』。監督は新進気鋭のアニメーション作家・秦俊子。代表作の『さまよう心臓』は2012年の本映画祭で上映されている。
受賞理由
数年に渡りSSFF & ASIAに監督・俳優として参加いただいている齊藤工氏が、秦監督の才能に惚れ込んで声の出演という形で参加した本作品。ショートフィルム界の秘めた原石発掘を目指し、若手映画監督を応援するという、SSFF & ASIAの信念にも通ずる本作品に、話題賞を授与いたします。
斎藤工 コメント
秦監督のモノ作りへの感覚的視点と多大な労力と底知れぬ愛情の賜物です。おめでとうございます。また、こうやって頑張っているクリエイター方の作品に、しっかりとスポットを当てられる映画祭側の姿勢、御心も美しいです。ありがとうございます。
秦俊子監督 コメント
話題賞をいただけたことをとても光栄に思います!多くのお客様に作品を観ていただく機会を作ってくださった別所哲也さんと映画祭実行委員の皆様に感謝しております。賞をいただいたことは、この作品にとって大きな力になります。尽力いただいた制作スタッフの皆様と、自主制作作品にも関わらず快くご協力してくださった斎藤工さんのおかげで、この作品は類稀な躍進を遂げました。パカリアンはシリーズ化を目的としているので、ショートショート フィルムフェスティバル&アジアでの受賞を機にその一歩を踏み出せることを願います。本当にありがとうございました!
オーディエンスアワード(観客賞)
インターナショナル部門『ゲット・アップ キンシャサ!』
アジア インターナショナル部門『偉大なる遺産』
ジャパン部門『サイレン』
ベストアクター・アクトレスアワード
インターナショナル部門:アクター/クリス・フォーチュナ『ビッグシティ』、アクトレス/エウゲニア・ドディナ『アナ』
アジア インターナショナル部門:アクター/ホン・スンイル『ヒッチハイク』、アクトレス/パン・ルオ・ヤオ『種子』
ジャパン部門:アクター/山城智二『born、bone、墓音。』、アクトレス/黒木三加『華やぎの時間』
ミュージックビデオ部門 優秀賞
『Witch Doctor』
ミュージックショート部門 奨励賞
『水面は遥か遠く』
Fashion Short of the Year
『Falling Up』