SFと時代劇がミックスされた混沌とした世界に、人情、笑い、そしてド派手なアクションが繰り広げられるこの超大作のプレミアイベントには、主演の小栗旬を筆頭に、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、新井浩文、吉沢亮、早見あかり、ムロツヨシ、長澤まさみ、岡田将生、佐藤二朗、菜々緒、安田顕、中村勘九郎、福田雄一監督といった総勢15名の豪華メンバーが集結。笑い溢れる、大盛り上がりのイベントとなった。
ステージの手前、左右に設けられた大きな扉から交互に登場したキャストと福田監督。登壇者はアロハシャツ風の爽やかな柄の浴衣に身を包まれ、まさに“夏祭り”の様相を見せるスタートとなった。メインのキャラクターとなる、小栗と菅田と橋本に“現場での絆は?”という質問が投げかけられると、「ありましたっけ?」と悩む小栗。しかし、撮影期間中には「おいしいものをごちそうになった」と菅田が明かすなど、チームワークの良い現場だったことを窺わせた。さらに、本作は春に解禁された「銀魂音頭」の映像が話題を呼んだが、小栗が食事の場で思い立ったことが明かされた。予告編でも話題となった橋本の変顔や“鼻をほじる”という動作について「悩まなかったけど大変でした」と振り返る橋本。現場で「監督が目の前でやってくださった青を忠実に再現しようと頑張りました」と語った。
さらに、真選組を演じる柳楽、勘九郎、吉沢の3人だが、勘九郎は「暑い時期の撮影だったけど、僕はほとんど裸だったから苦労していないです」と笑みを浮かべ、場内からは笑いが起きた。また撮影をともにした柳楽は「笑いを耐えるのが大変でした」というほどで、福田監督はシリアスなのに4回もNG出した!」と暴露。しかし、それに対して柳楽から、勘九郎が下半身を露出しているということで「しかたがないじゃなですか!と怒り返された」と明かし、場内は笑いに包まれた。
イベントは、佐藤とムロの掛け合いが続き、間に挟まれる形になった新井から「つぶすなよ!」と突っ込みが入るほど。そんな新井も「福田組はおもしろいことをやったら勝ち」と、おもしろさ重視の現場であったことを明かした。さらに新井は小栗のアクションシーンで「チャンバラやった後、ずっと座ってたよね」と明かし、台本では2~3行のシーンの撮影に10日間かかったことが明かされると、場内からは驚きの声が上がった。
小栗演じる銀時の旧友を演じた岡田は、自分の名前が呼ばれた瞬間に「早くしゃべりたかった!」とこのにぎやかな舞台挨拶を見ているのがつらかった様子だったが、ムロが「しゃべりたまさき」とつぶやいたことで、再びほかの登壇者に話を持っていかれそうになり、すかさず「しゃべっていいかな?」と笑いながら話に入った。しかし、すぐさま菅田から「将生(まさき)ーー」と声が上がり、岡田は答えるように「将暉(まさき)ーー」とお互いの名前を呼びあい、ムロに「それネタなの?」とツッコまれる場面もあった。
ファンが多い原作を実写映画化するということでプレッシャーはあったと明かした福田監督。「アクションはがんばった」と語ったものの、キャストからは「いやいやいや」とツッコミが次々と入り、佐藤からは「寝てたじゃん」と言われ、新井からは「ケータイいじってたよ」、さらに橋本は「Twitterか食べログしか見てなかった」と多くの証言が寄せられ、さらに小栗は「何がOKで、何がOKか分からなかった」と暴露。しかしそれには福田監督も、アクション監督が指揮を執っていたことをアピールし「『かっこいい!』って言ったシーンで『もう一回』ってなった」と立場がなかったことを明かした。さらに、寝てしまっていたと自覚していたときには「水をかけられて、目の前に(堂本)剛が立ってた。『寝とったろ』と言われて、『かっこよかったよー!』と言ったけど、すごい怒られた」と反省していた様子。
イベントの終盤には、福田監督が、この日登壇していない堂本剛について「来れなくてすいません。(堂本が演じる高杉はすね毛がないので)袋いっぱいの剃ったすね毛を預かってるんですよ。配る機会がないから困ってて。初日に配ろうかと思ったんですけど、欲しい人います?」と問うと、場内からは笑いに包まれた。最後に小栗は「こんな映画です。楽しんでください!」と、まさに映画の雰囲気を味わうことができるイベントを締めた。
累計発行部数5,100万部を突破する週刊少年ジャンプ(集英社刊)の看板コミック「銀魂」(空知英秋)を実写映画化した本作。脚本・監督を「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一が務め、主演の小栗旬をはじめ豪華キャストが集結。江戸時代末期、日本の鎖国を解放したのは、黒船ではなく宇宙船だった―。宇宙からやってきた「天人(あまんと)」の台頭と廃刀令により、かつて隆盛を極めた侍は衰退の一途をたどっていた。そんな時代に侍魂を堅持するちょっと変わった男・坂田銀時と、ひょんなことから出会った新八と神楽が営む万事屋(よろずや)の周りで起こる事件や騒動の数々。果たして、今日はどんな事件が起きるのか?
映画『銀魂』は2017年7月14日(金)より全国で公開!
監督・脚本:福田雄一
原作:空知英秋「銀魂」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
出演:小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、新井浩文、吉沢亮、早見あかり、ムロツヨシ、長澤まさみ、岡田将生、佐藤二朗、菜々緒、安田顕、中村勘九郎、堂本剛
配給:ワーナー・ブラザース映画
©空知英秋/集英社 ©2017 映画「銀魂」製作委員会