『Start Line』
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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017の特別企画「ヨーロッパから見た日本映画」の上映作品が決定した。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、2004年にスタートして今年で14回目を迎える。デジタルシネマにフォーカスし、若手映像クリエイターの登竜門として、映像表現の可能性とエンターテインメント性を備えた作品を上映する国際コンペティション映画祭。メインとなるコンペティション部門は、長編部門、短編部門、アニメーション部門が設けられている。

今回、今年から始まる特別企画「ヨーロッパから見た日本映画」において上映される作品がドキュメンタリー映画『Start Line』(今村彩子監督)に決定した。5月28日(日)に終了した世界最大の日本映画祭「ニッポン・コネクション」と連携し、同映画祭の最新受賞作を上映する本企画。上映後には、プログラム・ディレクターのマーティン・ブレゲンツァーを迎え、海外、特にヨーロッパの映画界から見た日本映画の潮流について語るトークイベントが開催される。

『Start Line』は第17回ニッポン・コネクションにおいてニッポン・ヴィジョンズ観客賞を受賞したドキュメンタリー映画。生まれつき耳が聞こえず、健常者とのコミュニケーションに壁を感じてきた今村彩子監督が、自らを被写体に、沖縄から北海道までの57日間、3,824kmにおよぶ自転車の旅を追ったドキュメンタリー。数々の失敗や悪天候に四苦八苦しながらも、ひたすら北へとペダルを漕ぎ続ける毎日。心温まるふれあいもある一方、“聞こえる人”との会話に悩み苦しむことも。そんな時、同じく聴力にハンディキャップを抱えながら自転車で日本縦断の旅をするオーストラリア人青年との出会いが訪れる。

「ニッポン・コネクション」プログラム・ディレクターのマーティン・ブレゲンツァーによるトークイベントでは、ニッポン・ヴィジョンズ観客賞を受賞した『Start Line』をはじめ、今年の同映画祭での上映作品、また2016年の本映画祭で長編部門 SKIPシティアワードを受賞し、昨年のニッポン・コネクションでも上映された『見栄を張る』(藤村明世監督)などの現地での反響、さらに日本映画の魅力やヨーロッパで評価される日本映画の特徴と傾向、あるいは日本の若手作家による映画が抱える問題点や課題を通して、いまどのような日本映画が世界、特にヨーロッパでは求められているのかが語られる。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017 特別企画「ヨーロッパから見た日本映画」

日時:2017年7月18日(火)10:30開始
会場:SKIPシティ 映像ホール
料金:無料(当日先着順/自由席・定員入替制)
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「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」は2017年7月15日(土)~23日(日)にSKIPシティ 映像ホール(埼玉県川口市)ほかにて開催!