今回解禁されたティザービジュアル

海外でも高い評価を得ていたOVAシリーズ最新作が劇場版アニメ『フリクリ2』『フリクリ3』として2018年に公開されることが決定した。

全世界が待望の伝説のアニメ「フリクリ」完全新作が登場する。2000年に全6巻のOVAとして発表され、たちまち世界中のアニメファンを熱狂させた名作「フリクリ」。鋭いデザインワークと予測のつかない演出、そしてオルタナティヴ・ロックのメロディーを乗せたダイナミックなアクションシーンの数々は、日本国内だけではなく全世界に大きなインパクトを与えた。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの鶴巻和哉初監督作品であり、国内DVD販売数は累計約25万本という大ヒットを記録。海外での評価も非常に高く、2003年カナダ・ファンタジア映画祭ではアニメーション部門銅賞を受賞している。その「フリクリ」が、2018年、完全新作の劇場アニメーションとして新たに制作される。

新作の制作にあたり、スーパーバイザーを「フリクリ」の生みの親・鶴巻和哉、キャラクター原案を貞本義行が務め、the pillowsが楽曲を提供する。さらに総監督に「踊る大捜査線」シリーズや「PSYCHO-PASS サイコパス」の本広克行、脚本には「ラスト・ディナー」の岩井秀人を迎えた。そしてアニメーション制作は、世に傑作を送り出し続けるProduction I.Gが、前作に引き続き参加する。

米・ロサンゼルスで開催中のANIME EXPO会場には、最新情報発表を心待ちにしていた約4,000人以上の「フリクリ」ファンが会場を埋め尽くし、発表後にはスタンディングオベーションが起こった。イベントに登壇したProduction I.G代表取締役社長 石川光久は「本日はこんなに多くの海外のアニメファンの方にご来場いただき、大変光栄に思っております。海外でも人気のある『フリクリ』続編を制作できることは幸運だと感じています。ぜひ新たな『フリクリ』の世界に、ご期待ください」とコメントした。

今回、ティザービジュアル、予告映像第1弾、場面写真が解禁された。併せて、the pillowのメンバー3人からコメントが到着した。

山中さわお コメント

とりあえず大きな声で「イェーイ!!」って。他のバンドがやっていたら、ジェラシーで新シーズンは観ませんよ。今回は『フリクリ』のことを考えて曲を作りました。この話がなければ、僕らの中からは絶対に生まれることのなかった曲なんですよ。特に歌詞とかは。なのでとっても気に入っています。これから僕らの代表曲となるものが生み出されたことに幸せに感じています。期待以上のものを作れたと思っていますので、楽しみにしてください。

真鍋吉明 コメント

16年も経っていますから。他のバンドに取られるのではないかと心を痛めていたところにお話が来て。大きな声で「イェーイ!!」ですね。うれしかったです。16年って結構長い期間なので、バンドをやっていて「よかったね」というのはありますね。『フリクリ』の新シリーズでthe pillowsの音楽をまた新たに知るきっかけになるかもしれないし、いまのthe pillowsのファンにも初めて『フリクリ』を観る人もいるかもしれません。そんな新たな関係性、いい出会いが、これから増えるような予感がしてワクワクしています。

佐藤シンイチロウ コメント

the pillowsと『フリクリ』をイコールで考えていただいて。いまだ縁があってうれしいな。これを機会に自分たちの曲を再録したり、また格好いい新曲ができたり。とても手応えを感じています。あとは音楽が映像に乗ったのを観るのが楽しみです。そしてアニメの大ヒットを祈っております。

「すっごくさぁ。欲しいものがあるんだよ」深紅の翼を追って〝女〟は空に消えた―。時はめぐり、星々を盗み取るほどの力はいま、少女の夢のなかで目覚めようとしている。「ベスパに乗った女に気をつけろ!」アイロンの吐き出す煙たちこめる街―。ヘッドフォンの少女・ヒドミが轢かれた夜、クラスメイトの少年・井出の額から巨大ロボットが出現した。“特別なことなんてない日常”が終わりを叫び、ついにあの女が帰ってくる。

ANIME EXPO会場の様子

the pillows

劇場版『フリクリ2』『フリクリ3』は2018年に全国で公開!
配給:東宝映像事業部
© 2018 Production I.G / 東宝
illustration by Chikashi Kubota