彼女の運命を変えるため100回人生を捧げようとした彼と、彼の1回の未来を守るため自分の運命を決めた彼女―。歌姫と一途男子が奏でるラブソングに感涙の時をかけめぐる純愛映画である本作。シンガー・ソングライターのmiwaと、坂口健太郎がW主演。本年2月4日に全国で公開され、興行収入約5億円のヒットを記録した。
今回、本作『君と100回目の恋』が中国にて7月6日より公開されるのを前に、6月28日に舞台挨拶が行われ、miwaと竜星涼が登壇した。中国では、邦画を含む外国映画の輸入本数に上限があり、日本映画は2016年が「君の名は。」などアニメ作品を含めて11本、2015年は2本のみの公開。邦画の実写映画としては、2016年に「寄生獣」と「ビリギャル」が約5年ぶりに公開されたのに続く快挙。
会場となった北京市の大型シネコン「藍色港湾SAGACINEMA」には、平日にも関わらず長蛇の列ができ、客席300席は満席の大盛況となり注目の高さを感じさせた。舞台挨拶に登壇したmiwaは「私は普段シンガーソングライターをしていて、この映画の中で葵海というギターを弾いて陸と一緒に曲を作る女の子の役をやっています。この映画の中で歌う曲を私が書くことになったとき、映画のスクリーンを通して歌う機会があるというのはとても光栄なことで、ファン以外の方にも、観て頂ける大きなチャンスだと思いました。こうやって中国でも公開となり、映画を通して中国の方にも私の歌を知って貰えるということがとても嬉しいです」と挨拶。竜星も「中国のファンの皆様、この映画を愛して下さい。」と中国語で挨拶し「今まで私生活で本格的に楽器を演奏したことが無かったのですが、挑戦をしてみたいなとは思っていたので嬉しかったです。」と喜びをかみ締めていた。
そして、“本作の一番おススメのシーン”についてmiwaは「やはりバンドで演奏するシーンだと思います。フェスのシーンは3日間かけて撮影をしました。アイオクリという曲をみんなで演奏して、大変だったけど一番思いのこもったシーンだと思います」と答え、さらに竜星は現場中の忘れられない出来事として「現場に流しそうめんとかアイスクリームとかおいしい差し入れが沢山あり毎日が楽しみだった。みんなでBBQできたこともいい思い出」と振り返った。
miwa コメント
初めて中国に行ってみて、映画『君と100回目の恋』への期待を感じられて、嬉しかったです。「アイオクリ」や「君と100回目の恋」の曲に合わせて、この映画を中国のたくさんの方々にも、楽しんで頂けたらと思います。
坂口健太郎 コメント
『君と100回目の恋』中国での公開、大変嬉しく思っています。大切に大切に作った作品です、葵海と陸に自分を重ねて、中国のみなさんに楽しんで頂けたら嬉しく思います。
竜星涼 コメント
今回この映画が中国で正式に公開されることは、日本映画全体にとっても重要なことだと思っています。中国のファンの熱量を感じられたことを機に、よりグローバルに役者という仕事をしていけたらと思います。また、映画『君と100回目の恋』は本年5月5日の台湾公開を皮切りに、タイ、韓国でも劇場公開し、韓国では劇場動員数が8万人を超え異例の大ヒットを記録しています。
月川翔監督 コメント
日本で発信したオリジナル映画が、海外でも観ていただける機会を得て嬉しく思います。中国のお客さんも一途男子に胸キュンするだろうか、あの音楽に魂がふるえるだろうか、などと想像と期待を膨らませております。
さらに中国でのリメイク契約が締結された。中国でのリメイクの話が持ち上がったのは、本作のクランクアップ直後のこと。契約先のLinekong Pictures Corporation(霍尔 果斯蓝港影业有限公司)CEOとプロデューサーより熱意あるアプローチがあり、契約が決定した。
7月31日の誕生日。うまくいかなかったライブの帰り道。大学生の葵海は事故にあってしまう。しかし、気が付くと葵海は大学の教室にいた。日付は事故から1週間前、7月24日―。動揺する葵海に、陸は告げる。自分が葵海の運命を変えるために、時を巻き戻したのだと。想いが通じ合った二人は幸せな日々を送るが、葵海の運命を変えるためのタイムリープには、陸の重大な秘密が隠されていた―。
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監督:月川翔
出演:miwa、坂口健太郎、竜星涼、真野恵里菜、泉澤祐希、太田莉菜、大石吾朗、堀内敬子/田辺誠一