大正浪漫少女漫画の金字塔が新作劇場版アニメとしてよみがえる劇場版『はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』の特報映像が解禁された。

1975年~1977年まで「週刊少女フレンド」(講談社刊)にて連載された日本少女漫画史に燦然と輝く大和和紀による傑作「はいからさんが通る」。1978年にはTVアニメシリーズ全42話が放送され、南野陽子・阿部寛出演の劇場実写映画(1987)、TVTVドラマ(1979、1985、2002)など多くのメディアミックス展開がされてきた本作。連載40周年を記念して、装いを新たに新作劇場アニメーションとして前後編で復活する。さらに後編では旧TVアニメシリーズでは未完となった原作のラストエピソードが初完全アニメ化される。紅緒と少尉の恋の結末は―。

今回、満開の桜の下、ハツラツな紅緒が恋に落ちる?“ハイカラな胸がキュンとする”特報映像が解禁された。女性が恋も仕事も自由に選ぶことが難しかった大正の時代を、元気溌剌に駆け抜ける女学生・花村紅緒(早見沙織)が、イケメン陸軍少尉・伊集院忍(宮野真守)と運命的な出会いを果たすシーンを収めた60秒の本映像。時は大正七年、春。剣道では向かうところ敵なし、お転婆でじゃじゃ馬娘の紅緒は、女学校に通う花の17歳。男手ひとつで育てた父を心配させながらも、いつも明るく裏表のないフェアな性格で、周囲の人たちを惹きつける女性。誰よりも自立心が強く、紅緒のよき相談相手である親友の北小路環(瀬戸麻沙美)や、紅緒より一歳年下の幼なじみで、歌舞伎の女形役者の美少年・藤枝蘭丸(梶裕貴)に囲まれながら、浪漫のかおり満ち満ちる大正の時代を明るく過ごしていた。

そんな紅緒の前に偶然現れたのは、笑い上戸なイケメン、伊集院忍少尉。華族である伊集院伯爵家の息子とドイツ人の母との間に生まれた少尉は、知勇兼備に加え、家族思いで部下思い。チャーミングな笑顔で、まさに王子のような存在の少尉は、女性達から絶大な人気を誇る。そんな、紅緒とはまるで正反対の少尉との偶然の出会いが収められた本映像。子供の頃と変わらない無邪気な紅緒は、蘭丸と凧揚げをして遊んでいる最中、木に引っかかってしまった凧を取ろうと木の上に登る。しかし、凧を取ったところで枝が折れてしまい、真っ逆さまに落ちてしまう紅緒―。そんな紅緒を優しく受け止めたのは、いつか見た、あのイケメン王子だった。


映画劇場版『はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』は2017年11月11日(土)より公開!
監督・脚本:古橋一浩
原作:大和和紀「はいからさんが通る」(講談社KCDX(デザート)所載)
出演:早見沙織、宮野真守、櫻井孝宏、中井和哉、梶裕貴、瀬戸麻沙美
配給:ワーナー・ブラザース映画
©大和和紀・講談社/劇場版「はいからさんが通る」製作委員会