実在した医師と修道女との絆を描いた感動作『夜明けの祈り』のアンヌ・フォンテーヌ監督から「フランス映画祭2017」において観客賞を受賞したことについてのメッセージが到着し、さらに各界の著名人からコメントが続々と寄せられている。

本作は『ココ・アヴァン・シャネル』『ボヴァリー夫人とパン屋』で世界中の観客を魅了したアンヌ・フォンテーヌ監督の最新作。1945年、第二次世界大戦が終結したこの年に、ポーランドの修道院で起きた悲劇的な事件によって、心身共に傷ついた修道女を救うために尽力した医師マドレーヌ・ポーリアックの知られざる史実を映画化した本作。凛々しい魅力に溢れたマチルドを演じるのは、類いまれな美貌と実力を兼ね備えた、若きスター女優ルー・ドゥ・ラージュ。神の意のままに生きようとする修道院長をアガタ・クレシャ、マチルドと固い友情で結ばれていくシスター・マリア役をアガタ・ブゼクが務める。なお、本作は6月22日(木)から開催されるフランス映画祭にて上映され、アンヌ・フォンテーヌ監督、ルー・ド・ラージュの来日が決定している。

今年で25回の節目を迎えたフランス映画祭は、6月22日(木)~25日(日)まで有楽町にて開催されて大盛況の内に閉幕したが、上映された新作11本の中から見事に本作『夜明けの祈り』が「エールフランス観客賞」を受賞。今回、アンヌ・フォンテーヌ監督からの受賞の喜びを伝えるメッセージが到着した。

アンヌ・フォンテーヌ監督 コメント

何であれ、賞をもらうことは常に素晴らしい体験だけれど、これが一般の観客によって選ばれた場合は、ことさら特別です。日本の観客の皆様が『夜明けの祈り』に感動してくれたことを嬉しく思います。とても光栄です。そして、映画という世界共通言語をこれからも探求し続けるよう、励ましをもらったように感じます。

また、各界の著名人から本作に対してコメントが続々と寄せられている。

安藤優子(ニュースキャスター)コメント

戦争とは?信仰とは?命とは?そして真の幸せとは?この映画が問いかけるものはあまりにも重い。
けれど、この映画を見ずして答えは決して探せない。

おおたわ史絵(内科医/作家)コメント

戦争の残酷さの中で懸命に命を守ろうとした女医マチルド。彼女の救った命は今もどこかで生き続けていることだろう。

春香クリスティーン(タレント)コメント

修道院で起きたあまりにもショックの大きい事件。フランス人医師との出会いによって描かれた、国籍や宗教をも越える「人と人との信頼関係」、命の尊さについて考えさせられました。

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)コメント

信仰は心の救いか、生命の妨げか...美しい映像にうっとりしながら淡々としたリアルな演技にも感心しました。

サヘル・ローズ(タレント/女優)コメント

闇の中で生きる修道院のシスターたち。
美しい彼女たちの闇は深い。
最後に希望を見せてくれる、慈愛に満ちた傑作です。

安田菜津紀(フォトジャーナリスト)コメント

生まれ来る命を前に、祈りは、医療は、彼らの歩む道を照らしだせるか。それはおぞましいほどの暗闇になお輝く、微かな尊厳の光だった。

加藤登紀子(歌手)コメント

どんな赤ちゃんも、誕生の瞬間は眩しいほど輝くもの。
第二次大戦終了後の実話だそうですが、よくぞ描けた、と思います。
驚きのラストシーン!溢れる光を感じました。

玄侑宗久(作家/僧侶)コメント

戦争による修道女たちの壮絶な体験・・・。若き女医マチルドは間違いなく彼女たちの救い主になった。
凜々しく、しかも人間的魅力にあふれた彼女には、誰だって惚れるだろう。
そして愛なき秩序の空しさを知るのだ。母性と愛を擁護する人の名がマリアなのもいい。

宋美玄(産婦人科医/医学博士)コメント

戦時中の性暴力を正当化したり仕方がないと言われたりすることがあるが、想像力が欠如しているだけだと思う。
傷つき、困惑し、信仰と板挟みになる中で、女性医師が力になることができたという物語には勇気付けられる。目を伏せずに観てほしい作品だ。

山本詩子(公益社団法人 日本助産師会会長)コメント

女性の尊厳無視の蛮行は、悲しい出産を招いた。
尊い命を前に修道女に寄り添う医師は、神とも思えるほど美しく強い。
全てを超越し強くしなやかに支えきる姿に感動!

映画『夜明けの祈り』は2017年8月5日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開!
監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:ルー・ドゥ・ラージュ、アガタ・ブゼク、アガタ・クレシャ
配給:ロングライド
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