実写映画『心が叫びたがってるんだ。』の公開を記念して、7月10日（月）に映画のロケ地となった高校に主演の中島健人と芳根京子がサプライズ訪問し、生徒から寄せられた質問に答えるなどのイベントが行われた。

7月22日（土）に公開を控えた本作で主演を務める中島健人と芳根京子、清水博之プロデューサーが訪れたのは原作の舞台で本作のほとんどが撮影された秩父にある、ロケ地ともなった埼玉県立秩父高校。この高校では、4人が集まりミュージカル制作の打ち合わせをするシーンなどが撮影された。今回、撮影のお礼と映画完成の報告とともに、本作劇中で描かれている高校生の等身大の悩みにかけて、「いま叫びたい青春の悩み」をテーマに、高校生から寄せられた相談に答えた。

今回のイベントは、本作のプロデューサーが“撮影のお礼と映画完成の報告に来た”という名目で、全校生徒約700人を体育館に集めて行われた。清水プロデューサーが登壇し、撮影のお礼と映画完成の報告をし「私ひとりでは、この映画の魅力を伝えきれないと思ったので、今日は助っ人に来てもらっています」と話すと、会場のざわめきともに中島健人と芳根京子が登場。溢れる歓声の中で、生徒たちが両手で手を振り、それに応えながら登場した二人。中島の「元気ですか？」という呼びかけに、女子生徒からの大歓声が上がると、中島は続けて「男性諸君、元気ですか？」と再び呼びかけ、今度は男子生徒から「元気です！いぇーい！」と帰ってくるなど興奮を抑えきれない様子の生徒たち。

撮影時には約1か月ほど秩父に滞在したという二人だが、中島は「人柄が素敵。東京でのロケはギャラリーの方は最後までいらっしゃいますが、秩父の方は必ず8時に帰ります。しっかりされている方が多いという印象」と振り返り、芳根は「豚みそ丼を食べました。おいしかったです。わらじカツ丼も食べました」と食べ物の印象が強かったことを明かした。また、それぞれ自身の役での見どころについて、中島は「僕が演じる拓実が『武甲のお月さま』をおじいちゃん、おばあちゃんとおいしそうに食べるシーンがあるんです。あれはおいしかった」と秩父の銘菓を気に入った様子で、芳根は「4人が本当にキラキラ輝いているので全部見てほしいです！」と答えた。

イベントでは、「いま叫びたい青春の悩み」をテーマにした生徒から寄せられた質問が読み上げられ「どうやったら緊張せずに人前に出れますか？」という質問に芳根は「香川照之さんにご相談したら、その緊張を超える経験をすれば今の緊張は小さく感じるようになるから何事も経験だと。だから今はたくさん緊張していいんだなと思います」と答え、中島は「いい緊張はいいパフォーマンスにつながります。僕は緊張と友達になります。目標をもって、目標を達成するために、緊張に負けるわけにはいかないという意思があれば、緊張も自然に友達になり、味方になると思います」と力強いメッセージが贈られた。

また、「好きな人と中々話せません」という質問に中島は「僕はこう見えてシャイなんです。普段は『セクシーサンキュー！』などと言っていますが、プライベートでは言いませんし、本当に好きな子の前ではドキドキしちゃう。だからいつもより多めに感謝の気持ちを言います」と答えた。さらに「好きになれる人がいない」という悩みには「空に向かって『青春、来いよ！』と叫ぶ！無理に好きな人を作る必要はないと思います」と答えた中島に、芳根も「ご縁があってなので、作ろうと思って作るものではないかなと。いつかきっとできます」と答えた。

最後に中島は「この作品は“最高の失恋”を描いています。でも、その失恋は悪いことではなくて自分が強くなるものだと思いますし、今日という日、明日という日がものすごく楽しみになる作品になってます。ぜひこれを観て、今思っていることを思いっきり叫んじゃってください」とメッセージを送り、芳根は「大切な人と見て、心にあることをぜひ、叫んでほしいなと思います。胸を張ってお届けできる作品を作れたと思っていますし、この作品を作れたのは秩父のみなさんのおかげだと思っています」と本作をアピールした。

2015年9月に公開され、青春時代に誰もが経験したもどかしい気持ちや、言葉の大切さ、音楽の素晴らしさに多くの人々が共感し、大ヒットを記録した劇場版アニメ『心が叫びたがってるんだ。』を実写映画化。主人公・坂上拓実役をSexy Zoneのメンバーで本作が主演映画4作目となる中島健人、ヒロイン・成瀬順役を芳根京子、仁藤菜月役をE-girlsのメンバーで女優としても活躍をしている石井杏奈、田崎大樹役を俳優デビューとなる寛一郎が演じる。メガホンを取るのは『近キョリ恋愛』『君に届け』などを手掛けた熊澤尚人監督。