『そして父になる』(2013)の是枝裕和監督と福山雅治の2度目のタッグとなる心揺さぶる法廷心理ドラマである本作。勝利にこだわる弁護士・重盛が、やむをえず弁護をすることになった殺人の前科がある三隅。「負け」が決まったような裁判だったが確信が揺らいでいく重盛。本当に彼が殺したのか?弁護士・重森を福山雅治、殺人犯・三隅を役所広司が演じ、広瀬すず、斉藤由貴、吉田鋼太郎、満島真之介、松岡依都美、市川実日子、橋爪功らが脇を固める。
今回、本作が8月30日から9月9日まで開催される第74回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品されることが決定した。世界最古の歴史を誇るヴェネチア国際映画祭だが、是枝裕和監督作品としては第52回ヴェネチア国際映画祭(1995年)に監督デビュー作にして金のオゼッラ賞を受賞した『幻の光』(1995)以来22年ぶり、2回目のコンペティション部門での出品となる。『そして父になる』から4年、是枝監督と2度目のタッグとなる福山雅治を主演に、是枝組初参加となる名優・役所広司を迎えた本作。是枝監督が近年描いてきたホームドラマから一転し、かねてより挑戦したいと考えていた法廷を舞台にした心理サスペンスを引っ提げての参加となる。
現在、映画祭の正式上映(上映日未定)に合わせてキャスト、スタッフの渡航が調整中で、参加が実現すれば福山雅治と広瀬すずはヴェネチア国際映画祭に初参加、また役所広司は『十三人の刺客』(2010)以来7年ぶり2回目の参加となる。是枝裕和監督の2度目の受賞なるか、9月9日[現地時間]の受賞結果に期待がかかる。
是枝裕和監督コメント
ヴェネチア映画祭への参加は、デビュー作以来なので、22年ぶりになります。やはり、自分自身の映画監督としてのキャリアがスタートした場所なので、今回の参加は、より感慨深いものがあります。
自分としては、今までにないチャレンジを数多くしたので、その作品がどのようにイタリアの地で受け入れてもらえるのか、楽しみにしています。
福山雅治 コメント
「お声がかかったら嬉しいですよね」と撮影中に監督と話していたことが現実になりました。監督、おめでとうございます!是枝監督、最新にして最深のテーマを扱った今作がヴェネチアでどう観られるのか?その瞬間に立ち会えることに期待と緊張が高まります。
役所広司 コメント
世界中の映画祭が是枝監督の新作を待ち望んでいるんですね。
是枝監督は日本映画の宝です。この作品に参加できて幸せでした。おめでとうございます!
広瀬すず コメント
出品の決定を聞いたときは、是枝監督は本当に本当に、凄いなぁ。。。という思いがただ、ポンと生まれました。
そして、作品に出演させて頂けたことに感謝します。
前作ではカンヌ映画祭に連れて行って頂いて、今回はヴェネチア映画祭。
見た事のない、まだ知らない景色がいっぱい広がっているんだろうなぁと思うと、わくわくします。
人間の目の奥にある何か、を、世界の人たちはどう感じるんでしょう。
映画『三度目の殺人』は2017年9月9日(土)より全国で公開!
監督:是枝裕和
出演:福山雅治、役所広司、広瀬すず、斉藤由貴、吉田鋼太郎、満島真之介、松岡依都美、市川実日子、橋爪功
配給:東宝、ギャガ
©2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ