ある家族、余命わずかな父の書斎で見つかった一冊の日記。そこに綴られていたのは、ある殺人者の手記。これは事実か、創作か。いったい誰が、何の為に書いたのか。ショッキングなミステリーを入り口に置きながら、物語は一転、壮絶な愛の物語へ辿り着く。美紗子は悲しみの連鎖の果てに何を願うのか?2012年に大藪春彦賞受賞や本屋大賞ノミネートをはたした沼田まほかる原作を、『君に届け』(2010)『近キョリ恋愛』(2014)などを手がけた熊澤尚人監督が映画化。主演は、5年ぶりの主演作となる吉高由里子。人間誰もが持っている“心の拠り所”、それが生まれながらに“人間の死”であった女・美紗子を演じる。
今回、本作の本ポスタービジュアルと予告編が解禁された。ポスタービジュアルでは、「人殺しの私を、愛してくれる人がいた。」のキャッチコピーとともに、宿命に翻弄される吉高由里子、松坂桃李、松山ケンイチが三者三様の表情を浮かべている。
併せて解禁された予告編は「一冊のノートが、僕の人生を狂わせたんだ。」という松坂桃李の言葉とともに、殺人者の記憶を辿る導入部が映し出されていく。吉高由里子演じる「人の死」でしか満たされない絶望的な喪失を抱えた女が掴んだ、松山ケンイチ演じる男との運命的な出会い。ノートを通じてそんな過去の物語を辿っていく松坂桃李。主題歌を担当するRihwaの書き下ろし楽曲「ミチシルベ」とともに過去と現代のシーンが交錯し、吉高由里子、松坂桃李、松山ケンイチの三人が涙するシーンが映し出される。「あなたの優しさには容赦がありませんでした。」という吉高由里子の最後の言葉が意味するものとは。そして三人に科せられた宿命とは?
7月上旬に撮影が終了したばかりの現代パートの映像は初公開となる。過去パートと現代パートに分かれ、まるで二部作のようなスケールの制作体制を敷いている本作だが、このたび解禁される本映像はそのふたつが初めてひとつに交わった映像。謎の多い物語の完成を待ちきれないファンも多く、原作本「ユリゴコロ」の売り上げも映画化発表後から急増し、累計部数は32万部を突破している。いよいよ本編の完成を今月末に控えた本作に期待がかかる。
映画『ユリゴコロ』は2017年9月23日(土)より全国で公開!
脚本・監督:熊澤尚人
原作:沼田まほかる「ユリゴコロ」(双葉文庫)
出演:吉高由里子、松坂桃李/松山ケンイチ、佐津川愛美、清野菜名、清原果耶/木村多江
配給:東映/日活
©沼田まほかる/双葉社 ©2017「ユリゴコロ」製作委員会