2014年に始まり、今年で4年目となる「博物館で野外シネマ」。東京国立博物館に「まだ行ったことがない」「なかなか行く機会がない」という方に、映画を見ながら博物館の雰囲気を味わっていただこうと開催されている企画で、2016年は10月13~14日の2日間の上映で1万人を超える来場があり、1日当たりの動員数では、国内最大級の野外シネマとも言われている。
今回の上映作品は、第16回ニューヨーク国際児童映画祭・長編大賞、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門・優秀賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得ている沖浦啓之監督の『ももへの手紙』(2012)。豊かな自然とやさしい人々が生きる瀬戸内の小さな島で、主人公“もも”と、彼女を訪れる不思議な妖怪達との交流を描いた家族の愛の物語。
映画は本館前に設置された巨大スクリーンに投影される。1,000席程度のイスが用意されるほか、持参したレジャーシートを芝生などに敷いて鑑賞することもできる。敷地内には屋台も出店し、フードやドリンクの販売が行われるため、映画と一緒に楽しむこともできる。また、当日は「フランス人間国宝展」(別途料金が必要)を含め、22時までの特別夜間開館が実施されるので、映画鑑賞後も展示室を観覧することができる。
「博物館で野外シネマ」
日時:2017年9月22日(金)・23日(土・祝)19:00~(上映時間:120分程度)
上映作品:『ももへの手紙』(2012)
会場:東京国立博物館 本館前(※雨天中止、中止時は当日朝10:00までにツイッター等で告知)
料金:無料(ただし当日の入館料が必要)
総合文化展観覧券(入館料)はローソンチケットでも販売(Lコード:32431)
※特別展は別途料金が必要
参加方法:事前の申込は不要
詳細
共催:キノ・イグルー
『ももへの手紙』
“ももへ”とだけ書かれた手紙を遺し、お父さんは天国に旅立ってしまった。「ほんとうはなんて書きたかったの?」心ない言葉をぶつけ、仲直りしないまま父を亡くしたももは、その想いを抱えたまま、母いく子と瀬戸内の島に移り住む。慣れない生活に戸惑うももだったが、不思議な妖怪“見守り組”のイワ、カワ、マメと出会う。食いしん坊でわがまま、でも愛嬌たっぷりの彼らには、実は大切な使命があった―。もものために明るく振舞いながら忙しくする母いく子。そんな中、ちょっとのすれ違いからももといく子はケンカをしてしまい、さらにいく子は病に倒れてしまう。母が自分の為に無理をしていたこと、母の想いに気づいたももは、“大切な想いを伝える”奇跡を起こしていく―。
(C) 2012『ももへの手紙』製作委員会