これまでの戦争映画を超えた本作で描かれるのは、相手を打ち負かす“戦い”ではなく、生き残りをかけた“撤退”の物語。容赦なく敵勢が迫るなか、浜辺に追いつめられた若き兵士を案内人に陸海空の3視点で描かれるストーリーが同時に進行する。時間描写において他と一線を画すノーラン監督ならではの緊迫のサスペンスが、IMAXカメラによる迫力の映像で映し出される。1940年5月、フランス北端の町・ダンケルクに追いつめられた英仏40万の若き兵士たち。ドイツ敵軍の攻撃が迫る中、ドーバー海峡に浮かぶすべての船を総動員した史上最大の救出作戦が決行される。
今回、本作を鑑賞した各界の著名人からコメントが寄せられた。また、併せて最新のTVスポットが解禁された。
山崎貴(映画監督)
99分間ずっと、ヒリヒリするような危険な戦場に放りっぱなしにされた気分です。すべての登場人物達に感情移入できるからこそ、一緒に戦い、一緒にギリギリのタイミングで脱出し・・・自分の魂も彼らと共にあったように思います。エンドロールが上がり始めてようやくこれが映画だったことを思い出すほどの臨場感でした。打ちのめされ、そしてもう一度立ち上がりたくなる。そんな映画です。
小泉徳宏(映画監督)
この映画について、私から言えることは何もない。というか、それを言い表せる表現力を持ち合わせてない。ただただ目を見張り、言葉を失った。この映画を作った人たち一人一人の両肩を掴んで言いたい。『あんたらカッコ良すぎだろっ』
小島秀夫(ゲームクリエイター)
“ダンケルク”から“生還”への距離
防波堤で待つ兵士たち 1週間
海峡を渡る船 1日
空中戦の戦闘機 1時間
“ダンケルク”から“観客席”への距離
最後まで常に0メートル未満
町山智浩(映画評論家)
これは映画というより「体験」だ。『ダンケルク』を観るな!体験せよ!
樋口泰人(爆音映画祭プロデューサー、映画評論家)
映画史上まれにみる唯物的な音。銃弾という音、エンジンという音、爆撃という音、声という音。それぞれの音がそれを示す映像と密着して、スクリーンに現れる。この映画では光と同じ速度を音が持つのだ。
小西未来(ハリウッド外国人記者協会所属ジャーナリスト、フィルムメイカー)
物語が幕を開けると、観客は戦場に投げ込まれる。敵兵は見えず、どこから銃弾や爆弾が飛んでくるのかわからない。その緊張感が1時間46分のほぼ全編に貫かれている。得意とする台詞を捨て、IMAXカメラによる圧倒的な迫力と無声映画時代の映像言語で、これまでにない映画体験を生み出してくれた。
よしひろまさみち(映画ライター)
圧倒的な映像&音楽と最小限のセリフで、迫り来る敵襲の緊張感が肌までピリピリ伝わる戦争史実映画の新機軸。陸・海・空の各パートにベテランとニューフェイスをバランスよく配し、役者の演技の安定感と目新しさまで魅せる。新人枠での個人的オシはジャック・ロウデン!
新谷里映(映画ライター)
男とか女とかは関係なく、ひとりの人間として響くものがあった。そこには何としても生き抜こうとする人たちの姿がある。生きたい、生き抜きたい、その一点を繰り返し突き付けられるような、人間の本能、人間の誇りを目の当たりにしたエモーショナルなドラマだ。
映画『ダンケルク』は2017年9月9日(土)より全国で公開!
監督:クリストファー・ノーラン
出演:トム・ハーディ、キリアン・マーフィ、ケネス・ブラナー、マーク・ライランス、ハリー・スタイルズ、フィオン・ホワイトヘッド
配給:ワーナー・ブラザース映画
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