今回行われたイベントには、主人公フェリシー役の日本語吹き替えキャストとして洋画アニメーション映画初挑戦となった土屋太鳳と、フェリシーにバレエを教えることとなる元バレリーナ・オデット役を演じた黒木瞳が登壇した。土屋は「様々な国で愛されたフェリシーの物語が日本でイキイキと上映されることになります。この作品に出会えたことに感謝しています」と挨拶。黒木が「楽しかったですかー?」と客席に投げかけると、大きな拍手が起こった。
今の気持ちを問われた土屋は「声の演技ってすごく難しくて、今回特に海外のアニメーションということで本当に難しかった」と振り返り、本作について「夢を追う時に心が揺れ動く様子や、挫折がしっかり描かれているので、本当に共感できる物語だと思う。日本でも間違いなくたくさんの方々に楽しんでいただけるのではないかな」と絶賛した。
黒木との初共演について土屋は「黒木さんとはアフレコでご一緒できなくて。どういう声でアフレコしているのかなとドキドキしていた」と心境を明かし、黒木は「劇中でオデットがフェリシーをオペラ座の舞台に立てるようにレッスンしていく。初めて会ったという感じではなく(土屋は)私の特訓でオペラ座の舞台に立つことができた子!」と話し、嬉しい表情を見せた。
“叶えたい夢”についてお題が振られると土屋は「黒木さんや夏木マリさんとご一緒して、本当に素敵だなと胸がいっぱいになって。改めて女性としても女優としても素敵な大人になりたいです。それが今叶えたいことです!」と胸の内を明かすと、黒木は「そういう想いがあればきっと叶うから、頑張っていただきたいと思います。私たちも頑張らなくちゃ!」とエールを送った。
舞台は19世紀末、エッフェル塔が建設中のパリ。パリ・オペラ座の舞台に立つことを夢見ていた少女は、元バレリーナと運命的に出会い、情熱と勇気を胸に新しい世界に飛び込む。セーヌ川にかかる橋の上、エッフェル塔の下、賑やかなお店で軽やかに跳ね、優雅に踊る―。アニメーションだからこそ描けた魔法のようなきらめきと、その躍動感に目も心も奪われる。声の出演に、エル・ファニング、デイン・デハーン、カーリー・レイ・ジェプセンが参加。主人公フェリシーの何度も立ち上がる明るく前向きな姿に、夢を忘れかけた大人も、夢を追いかけている子供たちも、思わず心が踊り出す。
【取材・写真・文/蔭山勝也】
映画『フェリシーと夢のトウシューズ』は全国で公開中!
監督:エリック・サマー、エリック・ワリン
声の出演:エル・ファニング、デイン・デハーン、カーリー・レイ・ジェプセン
配給:キノフィルムズ
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