最低な人間たちがあぶりだす“究極の愛”の物語である本作。沼田まほかるの20万部を超える同名人気ミステリー小説を原作に、『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督が初めて本格的な大人のラブストーリーに挑む。主演は蒼井優と阿部サダヲ。「登場人物がみんな最低すぎて誰にも共感できないし、不快。なのにページをめくる手を止められない!」とイヤミス女王と言われる沼田まほかる原作の共感度ゼロな最低な女と男を蒼井と阿部が演じる。さらに松坂桃李、竹野内豊といった実力確かな豪華俳優陣が織りなす“全員最低なのにまぎれもない愛の物語”が描かれる本作。
今回、9月7日(木)より開幕する第42回トロント国際映画祭(カナダ・トロント)にて本作がワールドシネマ部門に出品されることが決定した。併せて、本ポスタービジュアルが解禁された。
2017年9月7日(木)より開幕する第42回トロント国際映画祭は、アカデミー賞レースの始まりを告げる北米最大規模の映画の祭典。本作が選出されたのは、コンテンポラリー・ワールドシネマ部門(Contemporary World Cinema)という「世界的な視野と注目すべきストーリー性を持つ作品」をセレクションする部門。同映画祭のインターナショナルプログラマーであるジョバンナ・フルヴィは「エロスと喪失、そして欲望について、強烈な絶望感をもって語りつくし、心を掴まれるストーリーテリングは、美しくも冷酷な演出に絶妙にマッチしていて、とりわけ蒼井優のパワフルなパフォーマンスが際立っている」と惜しみない称賛を送っており、“究極の愛とは何か”を突きつける日本産の本格ラブストーリーに期待が高まっている。
トロント国際映画祭の最高賞となる観客賞(People’s Choice Award)は期間中に作品を見た一般の観客の投票によって決まり、過去に観客賞に輝いた作品には『ラ・ラ・ランド』(2016・第41回)、『英国王のスピーチ』(2010・第35回)、『スラムドッグ$ミリオネア』(2008・第33回)など、アカデミー賞作品賞をはじめ数々の賞を総ナメにするなど大きな話題を集め、日本でも大ヒットを記録した作品ばかりが並ぶ。邦画作品では北野武監督『座頭市』(2003)が同賞を受賞しており、邦画作品として14年ぶり受賞の快挙となるかに注目が集まる。
蒼井優(北原十和子役)コメント
選んでいただけて、嬉しいです。
あの不快な登場人物たちが紡ぐ愛の物語が、どのように受け止められるのか、とても興味深いです。
人でなしか、ろくでなししか出てこない映画ですが、最後の景色を観ていただけたらと思います。
阿部サダヲ(佐野陣治役)コメント
「共感度0%不快度100%」を海外に持って行く!カッコイイです!
この作品を外国の方々がどう評価するのかすごく楽しみです!
白石和彌監督コメント
世界中の映画ファンが集まるトロント国際映画祭で第一歩を踏み出せることにとても興奮しています。
この映画で描かれる愛の形が多様な人種や宗教の中でどう受け止められるのか興味深いですが、
きっと、そのあらゆるものを飛び越えて人々の心の奥底に突き刺さってくれることと信じています。
映画『彼女がその名を知らない鳥たち』は2017年10月28日(土)より新宿バルト9ほか全国で公開!
監督:白石和彌
原作:沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」(幻冬舎文庫刊)
出演:蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李/村川絵梨、赤堀雅秋、赤澤ムック、中嶋しゅう/竹野内豊
配給:クロックワークス
©2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会